2018/04/15(日)4k モニターはテレビとは別物?

 いろいろ事情があって、台所のテレビを家内の寝室に移動しました。介護用ベッドに寝たままテレビが見られるようにするためです。この部屋にはアンテナからの回線がきてないので、工事が必要です。壁を二つもブチ抜いて穴をあけるのは無様です。天井裏に上って 5C の同軸ケーブルを引き込みました。

 寝たきりとは違うから、食事の時は台所のテーブルを使います。従来どおり台所にもテレビがあったほうが便利です。居間のテレビは 21 型ブラウン管式で奥行きがあり過ぎて、持ってくるにも置き場に困ります。一方 4K 対応テレビは、小さいものでも 40 インチはあります。4K モニターなら 20 インチ台からあって壁にピッタリです。台所のは 4K モニターにチューナーをつないでしのぐつもりでした。

 居間でテレビ台代わりにしていたユニット家具も別の場所に移動です。そこでこの際、ブラウン管式のテレビを廃棄しようと思い立ちました。買うときに一番高かったと家内にブチブチ言われて、壊れるまで使い続けるぞ!と固く心に誓ったあの SONY 製テレビです。台所に 4K モニターを新調して、リサイクルで引き取ってもらおうと、某カメラ系量販店にメールで問い合わせたところ…

 「お申し付け下さいましたパソコン用のモニタは、テレビとして同一の扱いとならない為、ご注文と同時にリサイクル回収を承る事が出来かねてしまいます」と返事がきました。ブラウン管式はテレビとは言うものの、デジタルチューナーがないと放送が受信できないのは PC モニターと同じです。それが「別物」とは、変なの。(しょうがないなぁ)

 そこで、台所のは 4K モニターでなくて液晶テレビに方針変更です。フルハイビジョン仕様だと昔は 32 インチが最低でしたが、現在は 20 インチ台のもあります。予算の都合もあって、シャープの 22 インチにしました。ベゼルが白で壁にしっくりきます。ちょっと小さいけど、前のに比べて一回り大きくなったからよしとしましょう。

 ブラウン管のあの温かみのある画像がもう見られないのは残念ですが、フル HD のせいか私が嫌う肌のヌメリ感があまりなくて、以前ほどの違和感はないですね。これで我が家の IT 環境の見直しも一歩前進した感じです。

 居間のテレビは、置いていたユニット家具ごとなくなりました。さぁここをどうするか、思案のしどころです。というか、前から 4K モニターに替えたいと思っていたから、方向性は決まったようなもんです。あとはどのサイズでどの機種にするか、あるいは 4K 対応テレビという選択肢もあるのか、じっくり検討してみることにします。

2018/03/14(水)底が浅い廉価版の防犯カメラ_2

 購入した PoE 8CH NVR は、サポート拠点が日本国内にもあるのが売り文句です。普通に日本語が通じるから、問い合わせはそちらにしてみました。でも、日本語がわかるというだけで、製品に対する知識がないのか、いつも本国からの返事待ちです。しびれを切らして中国に直接問い合わせてみたら…

 日本向けのカメラには PTZ 機能がないので NVR から削除した、との返事がきました。PTZ を外したのは市場調査の結果だそうです。「包装箱は他の国の商品と共用で中身の商品の機能と違うところがある」と言います(そりゃいかんでしょ)。日本向けの化粧箱は改善するそうです。とりあえず姿勢は前向きですね。

 いままで使っていた 4CH NVR 2台のうち1台は、実家のセキュリティー強化に回すことにしました。移設する前に、それまで利用していなかったリモコンに電池を入れてテストしてみました。予想通り 4CH 2台とも作動します。同じメーカーだから共通なのは当然です。ところが、メーカーが違う 8CH NVR まで作動したのにはビックリです。元々リモコン付ではないのに、フロントマスクをよく見ると赤外線センサーの窓がついていました。(なんじゃこりゃ!)

 違うブランドで売られていても、この手の廉価版 NVR は生産工場が同じとみえて、ハード的には似たり寄ったりの作りです。バリエーションがいくつもあるみたいで、細かい諸元は異なりますが、基本的な構造は同じです。接続端子が同軸ケーブルを使う AHD タイプか、LAN ケーブルを使う IP タイプかの違いくらいです。

 前から使っていた 4CH NVR と、今回購入した 8CH NVR を同じハブに接続したところ、9画面表示の 8CH のほうにいきなり 4CH NVR に接続したカメラが表示されました。レコーダーに設定した ID やパスワードは関係なしです。「できるだけ早くパスワードを変更」と説明書にあるのは、何のためだったんでしょうね。モード変更や再起動するたびに入力を要求されるのに、外部のアクセスからカメラを守る機能はないに等しい設計です。

 NVR に内蔵の RJ45 接続端子はスイッチングハブと同じ働きをするだけのようです。商品レビューで、「接続端子の番号どおりの順番で画像が表示されない」といったコメントをたまに見かけます。ハブの端子のどこに繋いでも関係ないのと同じだから、文句を言っても始まりません。普通は外部にある PoE スイッチが、たまたま NVR にくっついているだけの話です。

 同じ IP セグメント上の LAN 環境に接続された IP カメラであれば、NVR に登録してモニターに表示することができます。画像を表示するだけでなく、NVR に内蔵の HDD で録画や再生も可能です。カメラに電源供給ができれば、NVR の PoE 端子に直接つなぐ必要はないわけです。ある程度 LAN や IP の知識があるなら、廉価版 NVR は録画機能内蔵の安くて便利な簡易サーバーと言えなくもありませんが…

 外出先からスマホで確認…なんてことを考えなければ、インターネットと遮断された LAN 内で運用するのが賢明な選択です。いわゆる二重ルーター環境です。セキュリティー強化と言いながら、防犯カメラがセキュリティーホールになっては本末転倒です。廉価版の防犯カメラキットで、クラウドを利用する P2P なんて、玄関を開けっぱなしにするのと大差ないのかもしれませんね。

2018/03/13(火)底が浅い廉価版の防犯カメラ_1

 防犯カメラで我が家のセキュリティー強化を模索中です。低価格で売られている中国製の防犯カメラキットを購入しました。小型 PC を使って、2台の 4CH NVR をひとまとめにして表示しようと画策しましたが、CMS ソフトが重すぎて断念しました。INTEL NUC6CAYS 搭載の Celeron は、あまりに非力でした。CMS ソフトを常駐させるには、最低でも Core i3 以上でないと役に立たないみたいです。

 カメラをコントロールするレコーダー(NVR)は、小型 PC よりも性能的には低いメインプロセッサを使っています。それでも HDD に録画しながら、モニターに何台分もの画像を表示できます。専用機だからね。それなら、8チャンネルの NVR を使って 4CH NVR を2台ともまとめてしまえばよいのでは… と考えました。これがドロ沼への道の始まりです。

 PoE 対応の IP カメラ用 NVR が単体で売られていることは稀です。ましてや廉価版の 8CH となると、普段はまずお目にかかることはありませんでした。ところが先月は、珍しく何台か売りに出ているのを見かけました。一見して細かいスペックが書かれているようでも、肝心の出力電圧が明示されていなかったり、後ろ姿の画像がなかったりで、怪しげな製品もありました。そんな中でイケそうなのを見つけてポチリです。

 ところが届いた商品を見てビックリ! フロントマスクは注文品とウリ二つですが、バックパネルが全く違います。説明書は簡体中文なので実体がよくわかりません。よそのブランド名がついたマウスが余分に入っていたかと思えば、同梱されてるはずの DVD ディスクが見当たらないなど、どう見ても返品手返し品です。出品者に問い合わせたものの、ちょうど春節で長期休暇中みたいです。「残り1台」だったせいか、注文時の商品ページはなくなっていました。(どうすりゃいいのさ、この私)

商品違いの 8CH NVR

 結局、商品違いで返品処理です。お金は戻ってきましたが、8CH NVR は手に入りませんでした。仕方がないので、前からチェックしていたカメラ4台付の 8CH NVR セットを購入しました。カメラは4台も要らないけど、3万円以下のキットだから文句は言えません。余ったカメラは壊れた時の予備ですね。とりあえず8画面表示ができれば、当初の目的は達成です。ところが、この 8CH NVR には PTZ コントロール機能がありませんでした。(アチャ!)

 商品サイトの説明で PTZ コントロールができるとは書いてなかったから一応は想定内です。でも、届いた商品の化粧箱には「PTZ Control : Support」の文字が…。NVR のソフトウェアにも「PTZ 設定」という項目があります。項目だけで、それらしい画面がどこにも見当たらないので問い合わせてみました。(続く)
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