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単体で売られている IP カメラには、内蔵の SD カードに録画できるものがあります。先に届いたドーム型カメラは、SD カードに対応してないタイプです。天井や軒先など高いところに設置する前提だから、いちいち SD カードを取り出すのは大変です。なくて正解ですね。
カメラ単体で録画できないということは、レコーダー(NVR)につなぐか、LAN 上のハードディスク(NAS)に録画するか、どちらかになります。パソコンを使う手もありますが、PC を常時起動しておくのは非効率です。セキュリティー上の問題があるし、電気代もバカになりません。まずは手元にある NVR につないで動くかどうかテストすることにしました。
カメラの IP アドレスが固定されているみたいで、ルーターにつないでも自動的に認識されませんでした。外箱のシールに IP:192.168.1.18 の記載があります。ルーターとはネットワークセグメント(3番目の数字)が違うので、このままではカメラにアクセスできない状態です。
ほかに固定 IP の機器はないので、ルーターの IP を変えて対応しました。ブラウザでカメラの IP を打ち込んでアクセスし、設定を変えます。例えば DHCP を有効にすると、ルーターが自動的に IP を振ってくれるようになります。固定 IP でよければ DHCP は無効のままにしておけばいいでしょう。
このドームカメラは PTZ のほかに、LAN ケーブルで電力が送れる PoE 機能がうたい文句です。カメラの箱に PoE セパレーターという部品が同梱されていました。LAN ケーブルで送られてきた電力をイーサネットケーブルと電源コードに分離するパーツです。「外部 PoE」というやつですね。早い話が、PoE 非対応のカメラでもこのパーツを使えば PoE 風に使えます。
パワー・オーバー・イーサネット(PoE)には IEEE802.3af と IEEE802.3at の2つの規格があって、どちらも 48V 程度の高めの電圧で電力を供給します。一般的な IP カメラの電源は 12V です。高めの電圧(48V)で直接つなぐことができるのを PoE カメラというのが正式です。このドームカメラは 12V で動く仕様なので、普通の IP カメラです。同梱のセパレーター(写真の上)が 48V 入力、12V 出力になっているだけの話です。(PoE カメラじゃないじゃん)
手元の PoE NVR につなげてみました。まったく動きません。DC 12V の AC アダプターではちゃんと動いていたのに変です。ひょっとして NVR のほうが正式な PoE じゃないのかも? そんな疑念が頭をよぎったので、試しにパッシブ式のセパレーター(写真の真ん中)につないでみました。テスターで測ると出力側の電圧は 12V です。パッシブ式というのは、送られてきた電圧でそのまま出す方式だから、LAN ケーブルから送られてきたのは 48V じゃなくて 12V ということになります。(あちゃ!)
パッシブ式のセパレーターを使ったらカメラが動きました。IP アドレスなどを手動で設定すると画像も表示されます。NVR 側の PTZ コントローラーも使えます。この状態なら不都合はなさそうです。問題は入れ替えで外したカメラの使い道です。他社の PoE NVR には使えない可能性が大です。購入した業者に問い合わせてみました。すると… (次回に続く)
駐車場の出入口に警告灯を設置しましたが、それだけではまだ心配です。もう一方の角に凸面鏡を取付けました。横幅が 30cm 程度のミラーだから、目の悪い家内にはよく見えないかもしれませんね。通行人が車に気づいてもらうのを期待しましょう。ブロック塀に視界をさえぎられて、道路側からも車の動きがよく見えなかったから、これで少しは改善されたと思います。
セキュリティー強化の PTZ カメラは、まだ届きません。いちおう業者にはメールで問い合わせておきました。「あなたが購入したのは、売り手出荷の、二日目は届かない」という片言の日本語で返事がきました。そんなことは百も承知で、いつ届くか聞いてるのに間が抜けた話です。アマゾンから翌日到着予定のメールが来たことをどうも知らない雰囲気です。
未着商品の問い合わせには、アマゾンから確認のメールが来ます。先頭の「注文詳細」の中に「配達方法」という項目があります。今回は Next JP D2D Dom となっていました。ネットでググると、えらいもんですね、出品業者向けのブログがヒットしました。それによると、日本国内からの発送で翌日到着予定のコードになっています。(中国からの発送になんで使うの?)
そのことを業者に伝えて、すぐに修正したほうがいいと忠告しました。「あなたの提案にとても感謝して、これは私たちに非常に重要です」と返事してきたところをみると、アマゾンのシステムをあまりよく理解してなかったみたいです。肝心の商品の到着はどうやら今週末ごろになりそうです。(まだ待たせるのかい)
しびれを切らして後から注文した別の PTZ カメラが先に届きました。こちらは国内出荷です。まだ来ないのはピストル型、後から注文して先に届いたのはドーム型です。どちらも PTZ(パーン・ティルト・ズーム)は電動ですが、ピストル型は壁付け、ドーム型は天井(軒下)に取付ける仕様です。この2台で我が家の玄関先から駐車場までをカバーしようという作戦です。
IP カメラ共通仕様の ONVIF 対応だから、先に取付けた PoE カメラのレコーダー(NVR)につなぐこともできるはずです。その辺のところを確かめたくて、とりあえず1台を先に注文したのに、未確認のまま2台とも買うはめになりました。IP カメラは、IP アドレスのほかにゲートウェイやネットワークセグメントなど、ややこしい設定をしないといけない場合があります。
カメラを2台とも手配してしまったからには、もうやるっきゃないですね。ここでとんだ落とし穴が待っていようとは… (この先は次回のお楽しみ?)
自宅のセキュリティー強化のためにあれこれ対策をしていますが、それよりも優先すべきなのは事故防止です。盗難などの被害は自分たちだけの問題ですが、火災事故や交通事故はほかの人にも害を及ぼします。ガス検知器は家内が用意しているそうで、いずれ設置するとして、当面の課題は駐車場から出庫するときの事故防止です。
道路に面した駐車場には、車が2台とめられます。幅が 5m とやや狭めなので、運転席側が広くなるよう、前後逆向きにしてとめています。家内の車は前進でとめるので、出庫のときはバックで出る形になります。地面から 160cm の高さの塀があるために、車からは歩行者や車が来ても見えません。ちょっとお尻を出してみて、それからゆっくり車を出していました。(こりゃ危ないわ)
出庫するときに回転灯やブザーなどで警告できれば、ある程度は接触事故を防止できそうです。センサーで自動感知する方式は誤作動が多いし、そもそも出るときだけ感知するシステムは大掛かりで高コストです。かといってリモコンで作動する回転灯で手ごろなものは、なかなか見つかりません。(こりゃ困ったな)
八方ふさがりのことろでふと思いついたのが、家庭用の防犯システムです。リーベックスから、センサーが作動すると光と音で警告する装置が出ています。もちろん手押しのボタンでも作動します。これなら車のシフトレバーをバックに入れ、さぁこれから出るぞ!というときにボタンを押せば、15 秒間、光と音で警告してくれます。(もっと長くもできるけど、その次は2分間だからちょっと長いよね)
発信器の電波を受けて作動すると、赤い LED ライトが点滅して同時に警告音(サイレンや犬の鳴き声など)も出せます。しかも AC アダプターの電源がとれない場合は、単二型アルカリ電池3本で作動します。毎日 10 回、光と音で 15 秒間作動させても1年間持つそうだから、かなりの優れものです。実は、これをアコーディオンフェンスや勝手口の開閉センサーと連動させて、防犯用に使うつもりで検討していました。(本来の用途はこちら)
いちおう防滴機構になっているから、駐車場出口のパーゴラの柱につければすぐに使えます。でも警告灯が赤色というのが気になりました。対歩行者では車のほうに注意義務があります。歩行者優先というやつです。赤色灯ではちょっと警告がどぎついのでは?と考えました。そこで回転灯用の黄色の替えグローブを用意し、プルボックスに被せて、ブロック塀の角に設置しました。装置に元々ついていた赤色カバーは外してあります。(これでメーカー保証外?)
実際には裸の LED も赤色だったので、黄色のグローブを被せても中の光は赤色です。でもそれでいいんだわ。見た目が優しければそれでいいの、威圧的じゃなければね。LED ライトは点滅じゃなくてウェーブモード(波打つやつ)にしました。音はブザー(断続的にブッブー)です。サイレンはいけません。あくまでも控えめに注意を促すスタンスでないとね。でも控えめ過ぎて昼間はライトがあまり目立たないかも?
黄色のグローブにこだわったのは、万一防犯装置が作動したときに同じ警告灯だと「オオカミ少年」になる可能性が大… ということもあります。この装置を赤色カバーのまま2ヵ所に設置する予定です。侵入者を検知して赤色灯が点滅してるのに、「またあそこの奥さんがお出かけだわ」と無視されたのでは、なんのためにコストをかけたのかわかりません。もちろん警告音も変えるつもりです。
実際に作動することはないかもしれない(それを願っている)けど、動いたときに威力を発揮しないものは防犯設備とは言えないでしょうね。
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