2008/10/22(水)スペアのカメラ
ボディーを2台持っているひとは少数派です。デジタル一眼レフは高いから、結婚式のために買い増すのは経済的な負担が大きすぎます。お祝いもしっかり包んだことだし・・・
それでも、カメラ1台だけ・・というのは危ないですね。カメラは肝心なときに壊れるものです。
フィルム式一眼レフが売っぱらってなくて手元にあるなら、カメラ2台で撮影することをお奨めします。フィルムはFUJIFILMのPRO400がいいですね。花嫁のアップなどポートレート写真に威力を発揮します。
ウェディングドレスや白無垢の衣装が白トビしにくく、肌がしっとり写ります。ダイナミックレンジの狭いデジタルカメラでは得られない、柔らかい描写が得られます。その代わりメリハリがないのでスナップ写真には不向きです。スナップにはデジカメを使いましょう。
フィルム時代に一眼レフを使っていたひとは、デジタル一眼レフも同じメーカーのものを買っていることが多いと思います。レンズマウントが同じだからです。
デジタル一眼レフのレンズは、APSCサイズにしか対応していないものがあるので注意が必要です。デジタル専用レンズはフィルムカメラには使えません。周辺がケラレてしまうからです。
ボディーだけ持っていても役に立たないので、レンズとセットで用意します。
スペアのカメラは、万一に備えての「保険」だから、フィルムカメラでもコンパクト型のデジカメでも構いません。撮影が続行できればいいわけです。
「写ルンです」をカメラバッグに入れておくのも手です。「写ルンです」は、ISO1600の高感度のものでないと、役に立ちません。ナイト&デイというやつです。(「写ルンです」はFUJIFILMの登録商標)
2008/10/21(火)「弾切れ」に注意!
早めにカメラを片づけてしまっては、せっかくのチャンスをモノにできません。
フィルム時代には、終わりが近づくと急いでフィルムを消化する習慣から、ここぞというときに「弾切れ」で撮れないことがありました。
ある写真家の先生は、「フィルムを撮り切ってはいけない」というのが口癖でした。これで最後と思っても、2~3コマは残しておくのが傑作を撮る秘訣だそうです。
デジタルカメラの時代になって、「弾切れ」の確率は減りました。いざとなれば、要らないコマを消してメモリに空きを作ることもできます。
でも、撮った画像を慌てて消しているようでは、シャッターチャンスを逃がしてしまいます。消すコマを選んでいたら、フィルムを詰め直すよりも時間が掛かりますからね。
結婚式の撮影を頼まれたら、フィルムでもメモリでも余分に用意しておくのが鉄則です。
フィルムと違って、デジカメはメモリのデータを消せば何度でも使えるから、ショット数が多くなりがちです。スペアを買うお金をケチって「弾切れ」になるようでは、せっかくの利点が生きません。
メモリをケチって、画素数を落として撮影するのは、感心しないやり方です。写真集用の写真も頼まれているのなら、最高画素数でないと見開きページでは使えません。
画像データを軽くする目的で、ゲストのスナップ写真などを300万画素程度に落として撮るのは構いませんが、肝心なときに戻し忘れていたらアウトです。
やはり余裕を持って、スペアのメモリを余分に用意するのが一番のようですね。
2008/10/20(月)結婚式終了後も撮る
結婚式が終わった後、新郎新婦はホッと一息ついてリラックスしています。自然な表情やしぐさを狙うチャンスです。
あまり近くでチョロチョロすると緊張が解けないので、少し離れた位置でシャッターチャンスを待ちます。撮る一瞬を除いてカメラを構えないようにしたいですね。
昔、知人の結婚式を撮ったときには、一番最後に式場を出ました。前のほうを新郎新婦が仲よく手をつないで歩いていました。花嫁の片方の手には小鳥を入れた鳥かごが・・・
望遠レンズで後ろ姿をパチリ! 顔は見えないけど、自然でいい雰囲気の写真が撮れました。
婚礼アルバムの最後のページにこの写真を貼って渡したら、ダンナが「これはやられた!」とひと言。結婚式の写真の出来は予想どおりだったが、この1枚には参った!との感想です。
たまたま撮れただけのことだけど、最後までシャッターチャンスを待った結果です。
結婚式の撮影を頼まれたときは、いつもアルバムのプロローグとエピローグの写真を意識して撮るようにしています。
初めよければ終わりよし、終わりよければすべてよし。エピローグの写真は大事です。