2008/10/21(火)「弾切れ」に注意!

 最後までシャッターチャンスを逃がさないためには、いつでも撮影できる態勢を維持する必要があります。
 早めにカメラを片づけてしまっては、せっかくのチャンスをモノにできません。

 フィルム時代には、終わりが近づくと急いでフィルムを消化する習慣から、ここぞというときに「弾切れ」で撮れないことがありました。
 ある写真家の先生は、「フィルムを撮り切ってはいけない」というのが口癖でした。これで最後と思っても、2~3コマは残しておくのが傑作を撮る秘訣だそうです。

 デジタルカメラの時代になって、「弾切れ」の確率は減りました。いざとなれば、要らないコマを消してメモリに空きを作ることもできます。
 でも、撮った画像を慌てて消しているようでは、シャッターチャンスを逃がしてしまいます。消すコマを選んでいたら、フィルムを詰め直すよりも時間が掛かりますからね。

 結婚式の撮影を頼まれたら、フィルムでもメモリでも余分に用意しておくのが鉄則です。
 フィルムと違って、デジカメはメモリのデータを消せば何度でも使えるから、ショット数が多くなりがちです。スペアを買うお金をケチって「弾切れ」になるようでは、せっかくの利点が生きません。

 メモリをケチって、画素数を落として撮影するのは、感心しないやり方です。写真集用の写真も頼まれているのなら、最高画素数でないと見開きページでは使えません。
 画像データを軽くする目的で、ゲストのスナップ写真などを300万画素程度に落として撮るのは構いませんが、肝心なときに戻し忘れていたらアウトです。

 やはり余裕を持って、スペアのメモリを余分に用意するのが一番のようですね。
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