2013/11/29(金)ようやく出揃ってきたフルサイズ機
何年か前に、フィルム式一眼レフのボディーを流用した、APSC フォーマットのデジイチを「インチキ」呼ばわりしたことがあります。当時の技術レベルでフルサイズが難しかったのはわかりますが、2002 年発売の CONTAX N-Digital はフルサイズでした。(80 万円したけど)
シェアを握っていた大手メーカーにしてみれば、市中にある膨大な交換レンズと同じマウントのデジイチを売り込んだほうが有利です。一般ユーザーは、手元にあるフィルム時代のレンズが、そのままデジタルにも使えるものと思いこんでいました。
実際には、フィルムと撮像素子ではレンズに求められる性質が異なります。名レンズとうたわれたものでもデジタルには不向きなものがありました。
APSC なら真ん中の画像を使う形なので、周辺部のアラは隠せます。交換レンズ群をデジタル対応にするための時間稼ぎにもなったようです。
そうこうしているうちにユーザーサイドで、フルサイズじゃなくても APSC でいいか・・・といった風潮が生まれます。フルサイズ化はシステムの肥大と高価格を招く、なんてメーカー側に都合のいい情報操作が功を奏したわけです。
フィルム時代に広く普及していた一眼レフは、そんなに大きくなかったし、そんなに高くもなかったけどなぁ。