2013/11/30(土)非Aiレンズが付くってどういうこと?

 今年発売されたフルサイズ機の中に、フィルム時代を想わせる一眼レフがあります。ニコン Df です。非 Ai 時代のオールドニッコールが開放測光で使える、というのが特徴のひとつです。

 Ai 用の露出計連動ピンを跳ね上げて装着します。使用するレンズをボディー側に登録する必要がありますが、絞り優先オートとマニュアル露出で開放測光が可能です。登録できるレンズは9本。一般的にはこれで十分でしょう。

 デジタルカメラで、非 Ai 方式のオールドレンズが使えるのは、この機種が初めてだそうです。ニコン F マウントは不変とのうたい文句だったから、露出計の連動を無視すれば使えるものだと思っていましたが・・・

 調べてみたら、現行品のフィルムカメラでも使えないみたいです。FM10 で使えるのは、非 CPU レンズでは Ai/Ai-S と改造 Ai レンズになっています。(非 Ai はダメみたい)
 F6 は、サービスセンターでボディーを改造すれば装着できるそうです。(改造ねぇ)

 いま自宅の棚に眠っているニッコールは、ほとんどが非 Ai タイプのオールドレンズです。F2 フォトミックにつけるぶんには、なんの問題もありませんが、新しいニコンのボディーで使おうとすると、Df 以外はダメということのようです。
 数本のオールドレンズのために、あの金額を投資する気はないですね。

2013/11/29(金)ようやく出揃ってきたフルサイズ機

 今年は 135 フルサイズのデジタルカメラが各社から発売されました。一眼レフのほかに、ミラーレス機や高級コンパクトカメラまで登場しています。

 何年か前に、フィルム式一眼レフのボディーを流用した、APSC フォーマットのデジイチを「インチキ」呼ばわりしたことがあります。当時の技術レベルでフルサイズが難しかったのはわかりますが、2002 年発売の CONTAX N-Digital はフルサイズでした。(80 万円したけど)

 シェアを握っていた大手メーカーにしてみれば、市中にある膨大な交換レンズと同じマウントのデジイチを売り込んだほうが有利です。一般ユーザーは、手元にあるフィルム時代のレンズが、そのままデジタルにも使えるものと思いこんでいました。

 実際には、フィルムと撮像素子ではレンズに求められる性質が異なります。名レンズとうたわれたものでもデジタルには不向きなものがありました。
 APSC なら真ん中の画像を使う形なので、周辺部のアラは隠せます。交換レンズ群をデジタル対応にするための時間稼ぎにもなったようです。

 そうこうしているうちにユーザーサイドで、フルサイズじゃなくても APSC でいいか・・・といった風潮が生まれます。フルサイズ化はシステムの肥大と高価格を招く、なんてメーカー側に都合のいい情報操作が功を奏したわけです。
 フィルム時代に広く普及していた一眼レフは、そんなに大きくなかったし、そんなに高くもなかったけどなぁ。

2013/11/28(木)とんがり頭のミラーレス機

 オリンパスの OM-D といい、ソニーのα7/7/R といい、ミラーボックスやペンタプリズムがないのに、頭が三角に出っ張ったカメラが続々と登場です。

 一眼レフの形を模倣したのに「ネオ一眼」というのがあります。コンデジ並の小さな撮像センサーに、固定式の高倍率ズームを載せたカメラで、主に欧米向けに輸出されています。
 パッと見は一眼レフで、光学 40~50 倍のズーム搭載、しかもコンデジに近い価格帯とくれば、コスパ重視の欧米人にウケがいいのも肯けます。

 小型軽量でレンズ交換が特徴のミラーレス機は、国内では人気があるものの、欧米ではあまり売れていないようです。
 そんな傾向からか、ミラーレス機に一眼レフっぽいデザインを採用するメーカーが増えました。例の三角頭です。

 ペンタプリズムがないのに三角頭にするとはなにごと!などと言うつもりはありません。そうすることで欧米でも売れて、コストが下がるのなら大歓迎です。
 ついでに EVF の見え味がよくなって、光学式の一眼レフを覗いている錯覚に陥るようなら、さらに大歓迎です。

 あるサイトの情報では、α7/7R の海外での売れ行きは、メーカー予測の2倍だそうです。三角頭のデザインでなくても売れ行きが同じだっかどうかは、ちょっと疑問です。
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