2012/03/14(水)ポストカードの基本料金
毎年、厚ぼったい写真の年賀状をくれるのは、知り合いの写真屋さんくらいですね。
印画紙のポストカードは、大量に作ってもコストが安くならないので少量制作向きです。そして写真の画質は一番きれいです。写真入りの個人の年賀状には、最適だと思うのですが・・・
昔ほど利用されないのは、価格的な問題でしょうか? メーカーラボの値段をみても高止まりです。全盛期には価格競争で激安の店がいっぱいあったのにね。
写植フィルムで文字を入れていたころは、そのぶんの料金が加算されました。その一方で、文字入れなしの全面写真タイプはプリント代だけでした。近ごろは、判で押したように基本料金が掛かります。
いまならデザイン料というべきでしょうね。自分でデザインした完全データでも基本料金が掛かるのは、ちょっと合点がいきません。
全国ネットの某チェーン店で 30 枚作った場合、自作データからでも1枚あたり 85 円以上につきます。店オリジナルで1枚 103 円、キャラクターデザインだと1枚 124 円です。家計に厳しい主婦が、インクジェットに流れるのは無理もないことです。
生産手段を持つ者が優位に立つのは、産業革命からこのかた変わりませんね。写真のデジタル化と自家プリンターの普及は、一般消費者が生産手段を手に入れた典型的な事例でしょう。
今年も年賀状をくれたある写真店経営者は、インクジェットでした。小さい店だから、もうラボが相手にしてくれないのかもしれません。