2012/07/02(月)フィルムカメラのデジタル後継機は?

 デジタルカメラの新製品が発表されるたびに、必ずあがるのは「ここまでの高画素は要らない」という声です。確かにいまみたいな高画素が必要かというと、そうでもない気がします。でも、高画素化によって可能になる新技術があるのも事実です。

 前にも指摘したように、デジタルカメラは使用目的によって機能を選択できる段階に入ったと見ていいでしょう。画素数を抑え、高感度対応やダイナミックレンジの拡大を図る機種もあれば、大サイズプリントに対応した高画素機があってもいいと思います。
 カメラは写真を撮る道具です。ひとつのカメラにすべての機能を求めるのは、ないものねだりと同じだし、自分が必要としない機能を否定するのは、技術の発展を阻害します。

 メーカーの立場からすると、高画素化によって得られる新機能に目が行くのは当然です。新機能だけでなく、コストダウンにつながるとなれば、これを追い求めない手はないでしょう。
 コンパクトカメラには、もうローパスフィルターはないはずです。あまりの高画素化で、レンズの解像力が相対的に甘くなりました。わざとボカす必要がなくなったわけです。一説では PENTAX Q もローパスレスだとか・・・

 フィルム時代の交換レンズを流用するフルサイズの汎用機は、画素数を抑え、高感度対応とダイナミックレンジを重視した撮像素子が理想です。いまどき 1000 万画素以下というのはなんだから、1200~1600 万画素くらいですかね。
 これからフルサイズ機が乱立すると仮定して、1機種くらいは、「オールドレンズ対応」を謳う機種があってもいいように思います。まだ乱立してないうちから勝手な言い分ですが、いずれそういう状況になるはずです。

 リコーの GXR システムにライカ M マウントのレンズが使えるユニットがあります。昔はリコーから M マウントのレンズが出ていましたが、現在はもうありません。他社のレンズを充てこんだカメラです。
 これをフルサイズにして、K マウントアダプターをかますのが、あれこれ言われなくて済む一番いい方法かも知れませんね。あくまでライカマウントのレンズがフルサイズで使えるカメラです。K マウントのフルサイズ機とは違いますよ~って・・・
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