2012/09/22(土)ヨーロッパ勢の新製品カメラ

 2年に一度のフォトキナがある年は、カメラの新製品が目白押しです。とくにヨーロッパのメーカーは、リキが入っているように感じます。今回もライカを筆頭に、多くの新製品が発表されました。
 ライカはモノクロ専用機を先行して発表し、フォトキナでは M10 に相当する機種とその下のクラスも同時に発表しました。ライブビューを採り入れたことで、一眼レフ用の R マウントのレンズにも対応しました。邪道だと批判するライカファンは少ないようです。

 ここ 10 年ほどで、ヨーロッパ勢の日本メーカーへの依存度が高くなっています。日本のメーカーにとっては、ヨーロッパで知名度の高いブランドを利用したほうが、自社で販路を開拓するよりも安上がりで得策です。日本製の OEM 製品が増えました。
 10 年前にフォトキナを視察したときは、ハッセルブラッドのブースに FUJIFIM のセミ判一眼レフが、ローライのブースには同じく CLASSE の同型が、新製品で並んでいました。どちらもフィルム式のカメラです。このころから、日本のカメラが相手先ブランドで供給される形が定着します。

 今回驚いたのは、ハッセルのブランドで E マウントのミラーレスカメラ「Lunar」が発表されたことです。E マウントはソニーの規格です。ハッセルブラッドは、シックス判はツァイス、セミ判は FUJIFILM のレンズを採用しています。E マウントのレンズはどうするのか、気になるところです。
 Lunar のスペックをみると NEX-7 とほぼ同じです。おそらく中身はソニー製でしょう。ただし、想定売価が 5000 ユーロ(50 万円以上)というのは、ちょっと高すぎるのでは?

 まだ噂の段階ですが、ハッセルが A マウントの一眼レフを出すという情報もあります。ソニーが捨てた OVF の復活を望む声や、新フォーマットのスクエアセンサーではないか?など、早くも物議を醸しているようです。
 現時点ではまったく不明の状態ですが、火のないところになんとやら・・・ ヨーロッパ勢の動きから、ここしばらくは目が離せない雲行きです。
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