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2010年07月08日の記事

2010/07/08(木)リバーサルをネガ現像

 モノクロフィルムと違って、リバーサルフィルムは、ミニラボのネガ現像機で処理しても、薬液がダメになることはありません。実際に現像してみると、露光アンダーのネガの状態で仕上がってきます。

 この原理を利用して、1~2絞り露光オーバーで撮ったリバーサルをネガ現像し、プリントする人がいます。マスキングがされていないので、変な色で仕上がってきますが、それが被写体のイメージとピッタリ合えば、作品ぽい写真になります。

 期限切れのリバーサルがあったら、実際に試してみるといいでしょう。コツは、露光オーバーで撮ることと、まともな撮り方をしないことです。狙いはイメージ写真ですから・・・
 問題は、ミニラボが受付けてくれるかどうかです。モノクロフィルムや映画用フィルムを間違って処理して、母液をパーにした経験のある店は、きっと拒絶すると思います。
 懇意の店があったら、リバーサルはネガ現像してから反転露光をしていることを伝えて、説得するしかないでしょう。

 モデル撮影会で、リバーサルを間違えてネガ現機に突っ込んでしまった店がありました。何十人ものフィルムを一度に処理したので、ついうっかりしたのでしょう。日頃見慣れないマイナーなフィルムでした。
 店でお客と談笑していたら、店の人に「ちょっと・・」と呼ばれました。どうしたらいいか戸惑っている様子です。

 お客には正直に事情を話して謝るしかありません。現像代はもちろんロハです。顔なじみの常連客だったので、「かえって面白い作品になるかもしれない」と、何カットかチョイスしてみました。本来なら露光オーバーでボツになるコマです。
 「先生がそう言うならプリントしてみるか」と納得してくれました。いいお客さんです。
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