2010/07/29(木)EマウントとCマウント
様子が変わってきたのは、マイクロフォーサーズの登場です。Cマウントのシネレンズをデジカメに取り付ける人が現われました。
フォーサーズのフランジバックは 38.67mm ですが、マイクロフォーサーズは 19.3mm です。Cマウントが 17.53mm だから、少しへこませれば無限遠にピントが合います。大判カメラのヘコミボードみたいな使い方です。
いままでほとんど見向きもされなかったCマウントのシネレンズは、中古市場では二束三文の扱いでした。ところがここへきて需要の急増で、相場が急騰しています。
元がタダみたいな値段だったから、急騰といってもしれていますが・・・
こうした動きは一過性のように思います。スチール写真のレンズと、動画用のレンズでは、設計基準が違います。「この描写力は素晴らしい!」と賞賛されるレンズは、少ないでしょうね。(あれば掘り出し物です)
シネレンズ特有の味を楽しみたいというのなら話は別ですが、ライカMマウントのレンズみたいな写りは期待しないほうがいいでしょう。
ソニーEマウントのフランジバックは 18mm と、Cマウントに近い数値です。シネレンズの流用を考える人がいても不思議はありませんが、撮像素子のフォーマットが大きいので、互換性に制約があります。
Eマウントに付けるなら、Cマウント以外のレンズを試したほうが実用性が高いと思います。