2012/05/18(金)今年はフォトキナがある年
ケルンメッセは広大で、すべての会場をひと通りサラリと見るだけでも丸一日かかります。見学日を1日だけしか設定しないのなら、わざわざ見に行く意味はないと思います。
10 年ほど前に見学したときは、2日かけて周りました。それでも時間が足りないくらいです。当時はデジタルカメラの黎明期だったから、いまとはずいぶん様子が違ったと思います。銀塩プリンターの新製品に、報道関係者や業界人が群がっていました。コダックがやたらと広いスペースを占めていたのが印象的でした。時代は変わりましたね。
フォトキナ前に発売される新製品が、ぼつぼつ案内されています。ライカからモノクロ専用のデジタルカメラが発表されました。「ライカMモノクローム」です。135 フルサイズセンサー搭載で、発売はフォトキナ前の8月予定だそうです。
モノクロ専用機だなんて、ライカだから受け入れられるカメラだと思います。発想としてはあっても、実際に発売するのは勇気が要ります。M9-P がベースというから、一般の写真愛好家が手を出せる値段ではなさそうです。便乗して、リコーあたりから GXR マウントでモノクロ専用機が出たら少しは売れるかも?
ウン十万円もするモノクロ専用機を誰が買うの?というのが、世間一般の反応だと思います。個人的には、買いそうな人を知っています。「酸化セリウム」の先生です。
ライカのデジカメは M8 からずーっと興味を持っていたようですが、フルサイズの M9 が出てからは、真剣に購入を考えているみたいです。そこへお目当てのモノクロ写真専用機が出たとなったら、もうブレーキが効かないかもしれませんね。
キーマンは先生の御曹司です。ニコン D800 をオヤジに買わせてサブ機にする計画は失敗しましたが、今度は十分脈があります。御曹司が「Mモノクローム」をどう評価するかです。親子二人とも欲しいとなれば、もう誰にも止められないでしょう。