2009/11/21(土)中古カメラ店の得手不得手
コーワ6のプリズムファインダーをオマケでくれた中古屋は、普及品がメインの店でした。ハッセルを買うような客層を相手にしていないから、改造すればハッセルに使えるという情報がなかったんでしょう。
珍しいことに、ウインドーの中には指輪が並んでいました。大きな色石がはまった指輪です。こういうものには目利きがあるようです。
「買ってくお客はいるの?」と聞いたら、ほとんどが業者だと言います。業者が買うくらいだから、かなり値打な価格がつけてあるはずですが、カメラのお客で興味がある人は少ないみたいです。
ご主人の趣味でやっているのかもしれません。そういえば、ミニチュアカーを並べていたカメラ屋もありましたね。
国産品は一切置かない・・という店もありました。いくら高級機でもニコンやキヤノンは取扱い外です。
ヤシカがコンタックスを復活させたときは、どうするか迷ったそうです。カメラは日本製ですが、ツァイスのレンズは、発売当初はほとんどが西ドイツ製でした。
そのうちライツ・ミノルタCLなんてのも出て、ややこしくなりました。ミノルタのロゴが入ったものは国産そうろうです。同一機種でも、ライカCLのほうは国内出荷しなかったので、一応「輸入品」でした。検査はドイツでやったので、Made in Geamanyです。
その後、ライカR3などの製品は、部品やレンズの多くがミノルタ製だったというから、国産であるかないかにこだわる必要はないような・・・
富士製のハッセルH1をどうするか悩む前に、この店は廃業しています。時代が変わったということでしょうね。
2009/11/20(金)下取カメラの明細書
このことは、中古屋へ下取品の見積依頼をするときにも当てはまります。「○○カメラ一式」とするよりも、アクセサリーまで細かく書いたリストを見せたほうが、全体の見積金額が上がる可能性があります。
キャップ類まで別に書く必要はありませんが、円偏向フィルターなんかは「一式」に入れないほうが得策です。別売のアクセサリーは、できるだけ本体と分離してリスト化するのがベターです。
クラシックものは、レンズキャップや専用フードに思わぬ高値がつくことがあります。店側は、相手が素人だと見たら、評価なしの見積を提示するのが普通です。リストにしっかり書いてあれば、無視するわけにはいかないでしょう。
もし評価ゼロだったら、本体だけ下取に出してパーツは出さない・・と言えば、店主の顔色が変わるはずです。ある中古屋の主人は、「クラシックものは付属品が一番儲かる」とか言ってました。仕入がタダだからね。
コーワ6MMを下取に出したときは、アクセサリーをきちんとリストに書きました。コンタックスフェアに中古カメラの専門家が来るというので、試しに査定してもらうことにしました。
一番頭にプリズムファインダーを書いておいたら、思わぬ高値の査定です。少し改造すればハッセルに使えると聞いてはいたけど、驚きました。拝み倒されて買った中古レンズのオマケにしては、分不相応な値段です。
カメラとレンズもそこそこの査定価格だったので、一式ごと売却しました。137MAとツァイスレンズに下取交換です。
プリズムファインダーをオマケでくれた中古屋の主人は、そういう認識はなかったんでしょうね。プロとはいうものの、いろんな業者がいます。
2009/11/19(木)中古カメラの周辺パーツ
インターネットの個人オークションを見ていると、周辺機器やパーツ類の出品が目立ちます。わざわざバーゲン会場に行かなくても、自宅で手に入れることができるようになりました。
細かいものまでオークションにかけられるようになったのは、出品者が賢くなったからだと思います。
カメラやレンズのような大物は、付属品が付いていてもいなくても、落札価格に大きな違いはないようです。もちろん、必要なパーツが抜けていれば評価落ちしますが、別売だったアクセサリー類がセットだからといって、高値になるとは限りません。
そこで、まず本体だけ出品しておいて、アクセサリーを別に出品すれば、金額アップが図れると考えたわけです。本体を落札した人は、次に周辺機器を探す傾向があります。
あとで出品したアクセサリーの落札者も同じ人だったりして・・・
業務用のストロボだと、「2灯セット」みたいなやり方は不利になります。ヘッド1灯だけなら買うのに・・というひともいるはずです。金額が高くなるほど成約率は低くなりがちです。まとめて売れれたほうが手っ取り早い気もしますが、購買者が限定されてしまいます。
延長コードなんかは単品で探している人がいます。パラソルレフまで外すのは、やりすぎだと思いますが、グリッドレフやバンドアはバラ売りしたほうが、総金額のアップにつながります。
ネットオークションの登場で、中古業者顔負けの素人が増えましたね。