2008/08/02(土)コンパクトカメラの広角

 一般に普及しているカメラは、コンパクト型です。小型軽量で、価格も手頃です。レンズは固定式ですが、ズームレンズ内蔵型がほとんどなので、広角から望遠まで楽しむことができます。

 フィルム全盛時代から、コンパクトカメラの広角側は、焦点距離28mmが一番広く写るレンズでした。もちろん135フルサイズ換算です。
 日本人は、広角よりも望遠を重視する傾向があるのか、○倍ズームというと、望遠側の焦点距離が何ミリかを強調する宣伝が目立ちます。カメラは望遠鏡じゃないんだけどね。

 ヨーロッパでは、広角側が何ミリかを重視するようです。
 昔、PENTAXからESPIO 928というコンパクトカメラが出てました。1994年4月発売のカメラです。28mm~90mmのズームレンズを内蔵したカメラです。
 日本では望遠側が90mmまでの割には価格(\56,000)が高かったので、爆発的な人気にはなりませんでした。品薄の状態が続いたのは、欧米のクリスマス需要で生産が追いつかなかったからとか・・・
 「海外では28mmのワイドが圧倒的に評価されている」と、メーカーのひとは鼻高々でしたね。日本人は見る目がない・・と言いたげでした。

 その後2002年12月には、24mm~105mmズーム内蔵のESPIO 24EWが発売されました。望遠側重視の日本では、あまり売れなかったように思います。
 24mmのワイドはコンパクトカメラにしては珍しいけど、流行のデジタルカメラじゃなかったしね。

 デジタルカメラは、デジタルズームという奥の手で、望遠側を引っぱることができるので、ようやくワイド側が重視されるようになりました。
 初期のコンパクトデジカメの広角側は、135換算で38mmか35mmでしたが、28mmワイドを強調する機種が増えました。
 コンパクトカメラを買うときは、ワイド側が何ミリかチェックすることをお奨めします。
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