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2009年02月15日の記事

2009/02/15(日)廃業相次ぐ写真店

 京都ではブランドものの七五三衣裳の新作発表もありました。誘ってくれた呉服卸の社長は、同じ会場で開催されていたブランド浴衣の新作が目当てです。
 同じフロアに、JAPAN STYLEの七五三衣裳と浴衣が、同時に展示されていました。

 一般の人がフリーで見ることはできない場所です。
 知り合いの写真スタジオ何軒かに声をかけて、一緒に見に来ないかと誘いをかけたのですが、興味のあるひとは少ないですね。高い衣裳を仕入れる意欲のあるスタジオは少数派です。

 以前誘いにのって来てくれた地方の写真店は、昨年夏にスタジオを閉めたそうです。手持ちの衣裳は、同業者に頼んで処分したとか・・・
 せっかくスタジオ設備をし、衣裳もそこそこ揃えたのに、もったいない話です。社長は続けたかったようですが、若いスタッフがついてこなかったみたいです。

 インショップの店だから、まだプリントの需要があるし、カメラや写真用品もボツボツ売れるんでしょうね。跡取りの息子は写真撮影が肌に合わなかったようです。
 カメラ屋は物販業で、写真スタジオは接客業です。同じ「写真」でも業態が違います。兼業店の経営は難しいですね。

 電話で社長と話をしていたら、地元で一番店だったカメラ屋が今年になって廃業した・・という話が出ました。最盛期には、地域の写真店に材料を卸したり、地域ラボを経営したりしていた大手のカメラ店です。
 2番手の店はずいぶん前に倒産し、今度は1番店が廃業です。「前から念願だった地域1番店になれたね」と言ったら、「いまさら1番になってもなぁ」と元気のない返事でした。

 せめてこの店には生き残ってほしいと思い激励しておきましたが、せっかくスタートさせたスタジオ事業を途中で放棄するようでは、その願いは虚しいかもしれませんね。
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