2012/11/12(月)カメラ系量販店はノウハウが違う?

 家電量販店には「カメラ系」と呼ばれるチェーン店があります。有名なのはヨドバシカメラとビックカメラです。このうちとくにヨドバシは、よそとはノウハウが違うと言われています。並んでいる商品は似たようなものだし、販売価格も大きな違いはないはずなのに、どこが違うんでしょうか?

 まず、カメラ系と言われるように、店の規模によって置いてあるカメラの機種が違わないのが特徴です。展示スペースの大小はあっても、高級一眼レフが並んでいない、なんてことがないのがカメラ系です。家電系は、売れ筋の普及機しか並べていない店のほうが多いようです。(近くの店はどこもこれ)

 消費者が知りたい情報が店頭にあるのも特徴です。店員の知識は家電系より豊富です。特定の機種だけやけに詳しいと思ったら、メーカーから派遣された販促員だった、ということはありますが・・・
 メーカーが用意したサンプル写真や展示パネルのほかに、店独自の比較写真や情報提供が豊富なのもカメラ系の特徴です。サンプル写真は、たいていその地域で有名なランドマークが被写体です。誰が見てもメーカーのお仕着せでないのは明確で、親近感が持てるし信用度が違います。

 この前立ち寄った店は、売り場にカメラを首から提げた女性のマネキンが立っていました。いま話題の「女子カメ」コーナーです。その一角だけポップ類がすべてピンクで、誰が見ても女性専用コーナーというのが一目瞭然です。
 とかく利用客はカメラマニアのおじさま方が多いカメラ系ですが、若い女性が遠慮せずに利用できるよう気配りしていました。展示してある機種は女性層に人気のミラーレス機が中心です。(さすがにこのコーナーは遠慮して素通り)

 一眼レフのデモ機を触っていたら、背面液晶に小さな張り紙がしてありました。ケンコーの保護シートを使っているという表示です。カメラメーカーと直接関係のないアクセサリーまで展示機を利用して紹介するなんて、芸が細かいですね。おそらく用品メーカーからの提案でしょうが、積極的に採り入れる姿勢は立派です。本店は、時間帯によって売り場の構成を変えるなどシビアな店づくりをしてきたというから、それだけのことはあります。
 やはりカメラ系は家電系と比べて、少なくともカメラ売り場では店作りのノウハウが違うようです。

2012/11/11(日)デジカメは壊れやすい?

 カメラ系量販店の展示機を触っていて、動作がおかしいと感じたのは FUJIFILM X10 だけではありませんでした。コードで電源を供給しているはずなのに、「バッテリーの容量が少ない」という警告が出て動かなかったり、液晶モニターの画像が出たり出なかったりと、不安定なカメラが目につきました。

 これが製品そのものの性能なら、誰も買わないと思います。調子の悪いデモ機をそのまま自由に触れるように展示しておくなんて、商売上はマイナスなのになんでかしら?
 しかもお店は展示のノウハウがひと味違うと定評のヨド○シさんです。不思議に思いました。

 それだけデジタルカメラは壊れやすいのかもしれませんね。ちょっとした故障は日常茶飯事で、多少のトラブルや不調を気にしていたらきりがないんだと推察します。機種も多いことだし、フィルム時代のカメラでは考えられない事態です。
 「酸化セリウム」の先生が口癖のように、デジカメは写真機ではなくて電気製品だと言っていますが、まさにそのとおりになってきた感じです。冷蔵庫やエアコンなどの白モノ家電は比較的丈夫なのに、デジタル家電は旬な期間が短いせいか総体的につくりが華奢です。

 さすがにアドアマ層が使うクラスの上級機で、デモ機が壊れているような機種はありませんでした。15 万円も 20 万円もするカメラがすぐに壊れたら、購入したユーザーは納得しないでしょう。マグネシウム合金や防塵機構など、耐久性を重視したつくりになっているカメラはそこそこ丈夫みたいです。
 それでも耐久消費財と呼ぶには、デジカメの商品寿命は短めです。故障する前に性能面ですぐに旧型になってしまいます。

 業務用途だと、フィルム時代でも2年程度で使い潰す人が結構いました。デジカメでも同じくらいのペースだと思います。デジタルになってランニングコストが下がったためショット数は増えたはずですが、とくに寿命が短くなったという話は耳にしません。フィルムを巻き上げる必要がなくなったから、その分とお相子なのかもしれませんね。

2012/11/10(土)まだまだ発展途上のEVF

 α 99 のファインダーを覗いて、EVF にあまり違和感を覚えなかったのは意外でした。普及機の EVF は、ペンタミラーの光学式よりマシくらいに思っていましたが、さすがに最上位機種だけのことはあります。ただし、20 万円以上するカメラのファインダーとして納得できる見え味かというと、ちょっと??です。
 EVF は、まだまだ発展途上の技術です。普及機でこのくらいの見え味になると、光学式に拘る人は減ると思います。

 ミラーレス機でも EVF を内蔵した機種が増えました。カメラ系の量販店は、ほぼすべての機種が展示されていて、自由に触ることができます。
 各社のミラーレス機のファインダーをつまみ食いで覗いてみて、ちょっとガッカリしました。見え味がどうとかいうより、変な動きが目立ちます。ズーミングに画像表示が追いつかなかったり、シャッターを切るたびにカクカク動いたり、精神的にストレスが溜まりそうです。
 単焦点レンズで、アクセサリーシューに外付けの光学式ファインダーを装着するのが、最もストレスを感じさせない撮影方法のようです。(昔のライカみたいに)

 こうしてみると、シグマの DP-1m/DP-2m が EVF でないのは正解かもしれません。家電系の店には置いていないので、ここぞとばかり触ってきましたが、背面モニターに頼らず外付けファインダーで撮るのが、このカメラには合っているように感じました。

 これも家電系にはあまり置いていない FUJIFILM X シリーズは、新発売の XF-1 も含めて全機種が展示されていました。早速 XF-1 を触ってみます。電源はどこに・・・
 レンズを回すと電源が入るなんて、CONTAX Tvs を思い出させます。ファインダーがないコンデジなので購入対象外ですが、スリムで高級感があって、なかなかよくできています。

 FUJIFILM X10 は4倍ズーム搭載で、ファインダーは光学式です。見え味はどんなもんかと覗いてみたらボケボケです。望遠側にすると一応見えます。広角側にするとまたボケボケに・・・
 首をかしげていたら店員と目が合ったので、「このファインダーおかしくない?」と聞くと、「調子が悪くて望遠側しか見えないんです」との返事。デモ機が故障しているのがわかっていてそのまま展示しているのは、商売上マイナスだと思いますがねぇ。天下のヨド○シさんにしては、お粗末な話です。
OK キャンセル 確認 その他