2012/03/29(木)フォーサーズのその後
マイクロ 4/3 のヒットが、かえってフォーサーズを窮地に追い込んだ、といった内容でした。
フォーサーズは、デジタル時代になってからの新しい規格です。フィルム時代からの蓄積がないから、マイクロ 4/3 に集約されるのにそれほど大きな抵抗はないでしょう。マイクロ 4/3 もフォーマットサイズは同じです。変換アダプターを介して従来のレンズが同じ画角で使えます。
月末発売予定の OLYMPUS OM-D は、マイクロ 4/3 規格です。ファインダーは EVF だからミラーレスですね。E-M5 という型番がついているところをみると、E-5 のマイクロ 4/3 版という位置づけのようです。
いままでの同社の 4/3 一眼レフと違って、135SLR と同じフォルムです。かつてのフィルム式一眼レフ OM シリーズと似ています。だから OM-D なんでしょうが、ミラーがないのに一眼レフのイメージを持たせたい意図がありありです。
1年前のブログでは、フォーサーズは5年後にはマイクロ 4/3 に一本化される・・との噂を紹介しましたが、結論は意外と早かったようです。光学式ファインダーにこだわる必要がないのなら、旧来の 4/3 規格を採用する意味はないでしょう。
かつての栄光にあやかったり、ヒット商品を模倣したりするのは、八方塞りに陥ったか、手詰まりになった証拠です。PEN シリーズに続いて、フィルム一眼レフの OM ブランドを持ち出してきたのは、その現われかも?
OM シリーズは一時市場に食い込んだものの、最後は AF 化に乗り遅れて姿を消した 135 SLR です。それでも将来に期待し「復活」を喜ぶユーザーがいます。それを見捨ててカメラ部門を身売りするようなら、会社は残ったとしても終わりでしょうね。