2024/09/14(土)自治会が敬老会の弁当代を負担?
住宅の管理組合からは、理事会(自治会)の議事録が毎月送られてきます。区分所有者という位置づけです。そのなかに変なアンケートが含まれていました。
地区の敬老会で月1回、弁当を食べて親睦を図る会があり、それに自治会から補助するのに賛成か反対かを問うものです。夫婦で参加したい人がいて、一人分を自治会から補助できないか運営主体から要請があったからだとか。
こちらへ郵送する前に、居住者に案内した時点で猛反発があったみたいで、お詫びと釈明の文書が同封されていました。それを読むと、理事長や一部の理事が、敬老を名目に弁当代の補助に前のめりになっているのかわかります。
個人の弁当代を補助するなんて、住宅管理組合がすることではないのに、この間の経緯やしがらみに囚われて、公平性と受益者負担の原則を見失っている印象を受けました。アンケートのほかに、意見書を書いて同送しておきました。
なぜ一緒に弁当を食べるのが老人福祉なのか疑問です。参加者を募るのに弁当を用意するのは行政のよくやる手口です。弁当くらい出さないと老人が集まらないから、というのが理由だとしたらお粗末極まりない発想です。
そこに夫婦で参加したい人がいて、団地の住人だけ認めるわけにはいかないから半分補助しろというのも、管理組合の自治会活動を理解していない安易な要望です。こんなのを真に受けて、住民や区分所有者に補助の賛否を問うなんて論外です。もともと筋違いで多数決で決めることではないでしょ。
敬老会に参加して夫婦で弁当を食いたい人は、まだ社会的なつながりが期待できます。問題なのは、そういう行事や集いに参加しない高齢者です。「共助」を言うなら、そういう孤立した人をどうフォローするかじゃないですか。
管理組合の理事会が原則に立ち返って再考するよう願ってやみません。