2008/12/12(金)明治村で撮影会

 銀塩写真が全盛期だったころに、「博物館・明治村」で、フィルムメーカー主催のモデル撮影会がありました。
 こういう行事に施設を貸すことは稀のようで、実現するまでの交渉は大変だった・・という話を聞いたことがあります。

 おそらく、施設内でのフィルムの販売権にからんで、かなりの金額が動いたんだと思います。その見返りに、渋々撮影会を認めた・・というのが、業界通の見方でした。
 当時、観光地でのフィルムの販売本数は、想像以上に多かったみたいです。箱根などでは、それ専門の業者がいたくらいですから・・・

 知り合いの呉服屋さんが、明治村に振袖カタログのロケを申し込んだときの話です。
 それなりのツテを頼って依頼したので、責任者に会うことはできましたが、「そういう主旨の撮影にはお貸しできない」と、丁重に断られたそうです。
 ドン!とお金を積んで、相応の使用料か寄付金を提示すれば、ひよっとしたらOKだったかもしれませんが、明治村は堅い・・というので評判です。個人企業が出せる広告宣伝費くらいでは、微動だにしないでしょうね。

 モデル撮影会は、その後は開催されませんでした。やはり、明治村にはふさわしくない・・と判断されたのかもしれません。
 その代わり、施設内の建物や行事をテーマにした「写真コンテスト」が毎年行なわれています。「明治村大賞」の賞金は10万円だそうです。

 フィルムが売れなくなり、最後の頼みの綱「写ルンです」も減少傾向にあります。協賛している感材メーカーとしては、かなり辛いと思います。
 モデル撮影会をやったころの勢いは、もう二度と戻らないでしょうね。
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