2008/12/19(金)ガリバー王国の滅亡

 営業努力で継続しているテーマパークもあれば、オープン早々に閉鎖に追い込まれたところもあります。富士山麓の「ガリバー王国」も閉鎖組のひとつです。

 ガリバー王国は、山梨県側の富士山麓にありました。
 「富士山麓にオウム鳴く」(ルート6でしたっけ・・)じゃないけど、オウム真理教のサティアンがあった、上九一色村(いまは富士河口湖町)です。

 オウム真理教のマイナスイメージを払拭しようと、村おこしの期待を受けて、おとぎの国を造りました。1997年にオープンし、2001年に閉鎖されています。
 メインバンクの新潟中央銀行が破綻したのがきっかけ・・と言われていますが、交通アクセスの悪さや、これといった魅力がなかったのが、閉鎖の主因のようです。

 目玉といえば、巨大なガリバー像が地べたに寝転がっているくらいで、ほかに目を引くような施設はありませんでした。
 地上とロープでつながれた気球が、アドバルーン代わりになっていました。

 王国滅亡後は、ドッグランの施設となりましたが、わずか1年で閉鎖されています。
 廃墟となった跡地は、心霊スポットとして知られるようになり、オカルトマニアが不法進入するなどで、一時話題になったこともありました。

 テーマパークを維持していくためには、リピート客を引き寄せられる魅力が必要です。ガリバー王国には、「もう一度来たい」と思わせる魅力がありませんでした。
 いくつかある要素のなかで、食ベ物は大事なポイントです。「もう一度食べたい」という意識が、「もう一度行きたい」という行動につながります。

 ガリバー王国滅亡の原因のひとつが、食事や食べ物であったことは間違いないと思います。
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