2009/01/26(月)アマチュア写真のレフ

 ロケの振袖写真集を見せてもらったことがあります。そのなかで、ちょっと気になることがありました。写真の出来が、アマチュアが撮ったモデル撮影会での「作品」とよく似ていた点です。

 施設を貸し切って行なうイベントは、参加者が多いのでカメラマンも何人か必要です。よほどの写真館でもない限り、カメラマンを何人も抱えているところはありません。臨時に「外人部隊」を雇うことになります。
 どうやら、この写真集を撮ったのは、アマチュアの写真愛好家だったみたいです。

 呉服店のひとは気づいてないようですが、写真を見ればプロの撮り方でないのは一目瞭然です。レフ版の影が下から上に出ていました。
 レフ版を下からギンギンに当てるのは、アマチュアのモデル撮影会くらいです。コマーシャル流れの未熟なアシスタントでも、こんなヘタなライティングはしませんね。

 屋外でも室内でも、光は上から当たります。影は下方に出るのが自然です。
 一般のモデル撮影会では、なぜかレフ版を下から当てています。いつから?誰が?こんなやり方を広めたんでしょうね。
 理由はいくつかありますが、一番の要因は、ライティングの基礎を学んだひとがアシスタントをしていないことです。長時間レフ版を上に掲げているのは辛いものです。下から当てるほうが楽だし、皆そうしているから、それが「正しい」ということになったんでしょう。

 指導の「先生」もいけません。間違ったやり方だと注意するのが筋ですが、お手伝いのひとに無理をさせたくないのか、黙認しています。
 肩書きが写真家というだけで、人物写真がオハコでない先生もいます。鷺の写真でプロになった先生もいましたね。ネイチャーフォトの先生では、人物のライティングはわかりません。
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