2009/03/11(水)写真電球の色温度

 プロに根強い人気がある写真電球ですが、色温度の設定はどうなっているのでしょう?
 デジタル一眼レフは、色温度が100K(ケルビン)単位で指定できる機種があります。いくつに設定すればいいかは、微妙な問題です。

 タングステンフィルムでは、色温度の基準は、3400Kと3200Kの2種類がありました。どちらが正しいか?という問題ではなく、新品のレフランプは3400K、使い込んだものは3200Kといった違いです。電圧のブレも影響しますが・・・
 切れる寸前の写真電球は照度が高い・・というファジーな性格のシロモノです。星の一生とよく似てますね。

 写真撮影専用のレフランプでなくても、白熱電球を利用することも可能です。100Wの白熱球の色温度は約3000K、それ以下の電球はさらに色温度が低くなります。ロウソクの光なら2000Kくらいまで落ちます。
 デジタルカメラの電球モードが何ケルビンかは、一応確認しておいたほうがいいでしょうね。ホワイトバランスの設定は、デジカメでの撮影の基本です。

 カラーメーターで色温度を測り、ケルビン数を固定すればいいわけですが、アマチュアでカラーメーターを持っている人は、まずいません。
 簡易な方法は、反射率18%グレーの標準反射板を撮影し、画像ソフトで色の偏りをチェックするやり方です。RGB各色が同じ数字で並んでいれば、ニュートラルグレーで、設定した色温度が合っていることになります。ピッタリ揃わなくても近い数値であれば構いません。

 照明に使うタングステン電球に、他の光源が混ざると色が濁ります。室内照明の蛍光灯は消し、窓からの外光もカットします。
 完全に遮光できないときは、カーテンの色を暖色系(黄色)にすると影響を緩和できます。
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