2010/07/05(月)地元になくなったプロラボ

 写真好きの鶴さんは、リバーサル現像ができるラボがなくなってしまったと嘆いていました。クリエイトも堀内も、東京までフィルムを送らないといけません。最低でも3日かかります。

 大判クラブの連中の面倒をみていたから、地元で現像できない不便さを人一倍感じているはずです。カットホルダーの両面に入れたフィルムを同じ露出で撮り、先に1枚現像してから2枚目を増減感するやり方は、この人が広めました。
 アマチュア写真家にプロのやり方を教えたわけです。

 東京・大阪へ送るとなると、いままで3時間で済んでいた現像が、2回の往復で1週間は掛かります。1枚目が「適」でも3日間です。
 もう1軒あった地元のプロラボは、つい先日、営業をやめてしまいました。潰れて現像所の土地建物が競売にかけられていたのですが、売れるまでのあいだ細々と現像処理をしていたそうです。それも終わりです。

 別の物件を探しているそうですが、ある程度の面積が必要だから、採算が合うかどうかです。鶴さんは、「そのうちきっと誰かが始めるんじゃないか」と期待している口ぶりです。どうでしょうね。

 「酸化セリウム」の先生は、「こうなったら自分で現像するしかない」と言っていました。リバーサルの現像を自分でするなんて、そんな発想ができるのはこの先生くらいです。アマチュアでは無理ですね。
 実際には、カラーネガ現像に反転露光が加わる程度の処理工程ですが、時間と温度管理に加え補充量がシビアです。自分の原板ならともかく、他人のフィルムを現像するのは勇気が要ります。
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