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2009年02月20日の記事

2009/02/20(金)デジカメ画像と無線LAN

 デジタル写真集の普及で、スタジオ撮影のカメラはデジタル一眼レフが主流になりました。撮ったその場でプレゼンし、セレクトする方式を採用するスタジオが増えています。

 デジカメのメディアをパソコンに移して、モニター画面でセレクトするのが一般的なやり方ですが、なかには読み込み時間を短縮するために、無線LANを利用するところも見受けられます。撮影と同時にプレゼン用のパソコンに画像データを送り、撮影終了までに目つぶりなどのNGカットを外しておくことができます。

 便利なように見えますが、トラブルの原因になる・・との指摘もあります。使用環境によっては、1割ほどの転送ミスが発生するとか・・・
 大事な画像データが消滅しては大変なので、メモリへの記録を省略するのは危険なやり方です。あくまで時間を短縮する手段のひとつであって、無線LANだけに頼るのは間違った考え方です。

 無線LANには、もうひとつの危険が潜んでいます。画像データの漏洩です。
 よほどしっかりセキュリティーを強化しておかないと、悪意のある第三者に撮影時の画像を傍受されてしまう危険性があります。

 駐車場に見慣れない車が止まっているな・・と不審に思っていたら、ノートパソコンで画像データを傍受されていた、なんてこともありえます。
 お客の画像を無断でインターネットで公開されたら、そのスタジオの信頼はなくなってしまいます。利便性を求めるあまり、個人情報や肖像権を軽視する結果にならないよう配慮が必要ですね。

 カメラメーカーのなかには、無線LANを使ったスタジオシステムをウリにしているところがあります。いままで漏洩によるトラブルがあったかどうかは、具体的に耳にしていませんが、噂のレベルでは「要注意」という話をよく聞きます。
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