2009/02/24(火)ワイヤレスのUSB
無線LANは、高速タイプのIEEE802.11a/gでも、通信速度は理論値で54Mbps(6.75MB/秒)です。Wireless USBは、最大480Mbps(60MB/秒)と、1桁速い規格になっています。いま普及しているUSB2と同じスピードですね。
これならデジタルカメラのデータ転送に威力を発揮しそうです。
難点は、送信距離が遠くなると速度が低下することです。USBというだけあって、せいぜい10m程度の近距離でしか使えません。
無線LANが100mくらいまで使用できるのに比べると、1/10程度です。無線LANに取って代わるのではなく、用途によって使い分けることになりそうです。デジカメのデータ転送はWUSB、インターネットは無線LANと、棲み分ける形になると思います。
期待されるWUSBですが、デジタルカメラやパソコンに装備されるまでには時間が掛かりそうです。過渡期の対応方法として、パソコンのUSB端子にドングル状のデバイスを差し込んで使うことが考えられます。電源はUSB端子から供給できます。
問題はカメラ側ですね。カメラのUSB端子は特殊形状で小さいし、電源を供給するには無理があります。専用のハブとUSBコードでつないで使うことになりそうです。しばらくは「紐つき」ですね。
到達距離が短いとはいってもワイヤレスです。データ漏洩の危険があることに変わりはありません。セキュリティーは、しっかりしておくべきでしょう。
それと、コードでつながれたUSB機器と違って、複数のUSB接続をコントロールするときに操作ミスの可能性があります。コードなら、手繰っていって抜くだけですが、パソコン上での操作でオン・オフするので、うっかり切断・・ということもあり得ます。
本体内蔵のメモリ以外は、よほど注意しないと・・・