2009/02/27(金)ワイヤレス同調と混信
1面のスタジオなら、ストロボの閃光だけで同調させることも可能ですが、カメラに直接ストロボをつけることは稀なので、一般的には赤外線ストロボをカメラに装着します。
この赤外線送信機でチャンネルを設定し、電源部に付けた受け側のセンサーを同じチャンネルに合わせることで、ワイヤレスで複数の電源部を制御できます。簡単な送信機でも、3台の電源部を切り替えて使うことができます。
無線式は、赤外線の代わりに電波を使って送信します。コマーシャルスタジオで使っているところをよく目にします。写真館は赤外線式が主流ですが・・・
どちらの方式も一長一短です。赤外線式は、遮蔽物があると光がさえぎられて同調不良を起こします。電源部の前に誰か立っていると、エラーになることがあります。
無線式は、電波が届く範囲なら同調不良は少ないですが、電波の混信で誤作動することがあります。
知り合いのカメラマンが、パンの製造工場に出張撮影に行ったときに、この誤作動が起きたそうです。
複数のストロボとカメラの同調を無線式でやったのですが、いざ本番というときに、製造機械が誤作動して、パンがバラバラと上から降ってきました。工場のひとは大慌てで機械を止めたとか・・・
原因は不明ですが、彼が言うには無線同調機の電波しか考えられない・・ということでした。シンクロコードと光同調に切り替えて、無事に撮影を終えたそうです。
病院の中や電車の優先席付近では、ケータイの電源を切ったほうがよさそうですね。パンが降ってくるのと違って、人命に関わります。