2009/02/21(土)無線LANのトラブル
ひと口に無線LANといっても、その規格は様々です。当面の大きな問題は、データの転送速度です。
画素数が増えて写真のデータは日増しに大きくなっています。文字情報なら十分な速度が得られても、画像データは荷が重い相手です。
業務用途で使うには、いまの転送速度では不満足に感じます。普及するには少なくとも、もう一桁スピードアップする必要がありそうです。
前回指摘したデータのセキュリティーも重要な課題です。
カメラメーカーの謳い文句に乗せられて、無線LANシステムを採用しているスタジオは、かなりあると思います。
ハッカーにとって、無線LANのセキュリティーを破るのは、それほど難しいことではないとの指摘があります。官公庁が無線LANの利用を制限していることからも、その危険性が推察されます。
カメラメーカーの売り込みで無線LANシステムを採用した、呉服店のスタジオからデータが漏洩し、まったく関係のない「僕の振袖コレクション」みたいなサイトで、お客の写真が無断公開されたりしたら、その呉服店の信用は失墜してしまいます。
無線LANシステムを推奨したメーカーの責任は、どうなるんでしょうね。
スタジオ向けに作られた、ある感材メーカーのデジタル一眼レフは、某カメラメーカーのOEM製品です。製造元のメーカーからは無線LAN用のアクセサリーが発売されていますが、感材メーカーに問い合わせても使用できるかどうかの返事は得られませんでした。
知り合いのカメラ店に聞いてもらったのですが、自社のシステムではないので、ノーコメントとの返事だったそうです。
どこかで痛い目に遭ったことがあるんだと推察します。