2012/10/21(日)フィルムメーカーらしいコンセプトのデジカメ
フォトキナでカールツァイスが X マウントのレンズを出すと発表するなど、このジャンルですでに橋頭堡を確保したようです。
カメラのデザインがクラシックなのが気に入らないとか、懐古趣味だとか、いろいろ言われているようですが、嫌なら買わなければいいだけの話です。買う買わないは消費者の自由です。個人的には、カメラのコンセプトを考えれば悪いデザインではないと思います。
最先端の電子機器というイメージはありませんが、銀塩時代をリードしたフィルムメーカーのカメラということを忘れちゃいけないでしょうね。ハイテクっぽいデザインのデジカメならほかにいくらでもあります。
このシリーズが立派だと思うのは、ファインダーに拘っていることです。写真を撮るという行為には、撮影者が拘るスタイルがあるものです。X100 のハイブリッドファインダーは、何もここまでしなくてもと、思わずうならせるアイデアでした。
X-E1 は EVF オンリーになりましたが、コストダウンのためでしょう。ユーザーの選択肢が増えるのはいいことです。2/3 EXR CMOS センサー搭載で、ファインダーを省略した X-F1 が追加されれば、さらに選択肢が広がります。この機種は海外向けだと踏んでいたのですが、早々に国内にも投入してきたのは意外でした。要望する声があったんでしょうね。
FUFIFILM には、ファインダーに拘ったカメラを出し続けて欲しいと思います。光学式でなくてもファインダーを覗いてフレーミングするのは、写真文化の一部だとの想いがあるからです。
そういう意味では X-F1 はイレギュラーな存在ですが、嫌なら X10 がある、ということでしょう。答えは明快です。
独特の描写が魅力のシグマ DP シリーズは、ファインダーがないのが残念です。ホットシューにつける外付けの光学式ファインダーが用意されているので、そちらを使うことになります。液晶モニターと併用すれば、ほとんどの撮影シーンに対応できそうです。
ファインダーが内臓でないのなら、もう少し安くしてもバチは当たらないと思いますがねぇ。