2012/10/09(火)高倍率ズームのネオ一眼は売れるか?
ネオ一眼の特徴は、高倍率ズームを装備していることです。広角から超望遠までを1本でカバーします。ワイド側は 135 換算で 24mm からのものが増えました。望遠側は 500mm 以上あるのが普通です。光学ズームで 30 倍とか、中には 50 倍なんてのもあります。これ1台で、ほとんどのシーンをカバーできます。
それでいて、価格はちょっといいコンデジと同じくらいです。にもかかわらず、日本国内ではあまり売れていないみたいです。一眼レフと比べて、撮像センサーが小さい、レンズが暗いなどスペックが劣るのと、コンパクト型に比べて大きくてかさばるのが不人気の理由のようです。
日本では、コンデジか一眼レフかの両極端です。最近でこそスマホとミラーレス機が割って入ってきましたが・・・
一眼レフがメカニカルシャッターだったころ、欧米向けの輸出モデルは、セルフタイマーを省略したものが多かったそうです。セルフタイマーのために5千円も余分に払うのはもったいないという考え方です。逆に日本では、セルフタイマーがないものは下位機種とみなされ不人気でした。
同様に、海外では小型三脚にギア式のエレベーターは不要との考え方が主流ですが、日本ではどんなに小さくてもギア式でないと売れない、というジンクスがあります。携帯型の8段三脚までギア式です。国民性の違いですね。
ネオ一眼は、もっぱらコストパフォーマンスを重視する海外向けです。24mm から 720mm の光学ズームがついて、3万円前後で買える一眼タイプのカメラは、数字のスペックだけみれば超お買得品です。でも日本ではあまり売れません。
レンズ一体型の高級コンデジが注目されています。写りがいいのがその理由です。画質重視でネオ一眼がもっとよく写るようになったら、日本でも売れるようになるのでしょうか?
EVF の見え味がどうの、レンズの明るさがどうのと小うるさいことを言って、結局は一眼レフやそこそこのミラーレス機に落ち着くような気がします。
逆にヨーロッパでは、ミラーレスはまだそんなに売れていないそうです。お買得感のあるネオ一眼があるからですかね。