2012/04/13(金)デジカメ事業の取捨選択

 テレビ事業の不振で家電各社は経営環境が厳しくなっています。ビジネスである以上、赤字部門をそのままにしておくことはできません。とうとう自社生産を放棄するメーカーまで現われました。テレビが家電メーカーの顔だった時代は、終わろうとしています。

 デジカメの分野でも変化が起きています。オリンパスがレンズ交換式カメラに力を入れるため、普及型のコンデジから手を引くでは?との見方が広がっています。低価格競争に明け暮れるコンデジ分野からの撤退は、どのメーカーにも共通する課題ですが・・・

 成長株のミラーレス機にかける各社の期待は大きいと思います。それと同時に、独自マウントで臨んだメーカーは、リスクも背負う形になりました。
 マイクロ 4/3 規格に乗ったオリンパスは、先発組ということもあり、先行逃げ切りを図っているはずです。ここが勝負どころとの判断なのかもしれません。

 交換レンズは比較的よく出揃っていますが、4/3 陣営のパナソニックと2社のものが大半です。ほかにシグマとコシナがマイクロ 4/3 専用レンズを出しています。
 ここで引っ掛るのは、コシナが Voigtlander(フォクトレンダー)のブランドで、マニュアルフォーカスのレンズを出していることです。ツァイスブランドではありませんでした。

 カールツァイスは昨年、マイクロ 4/3 規格への参画を表明しました。事実、シネ用レンズを m4/3 対応にしています。では、専用の AF レンズは出さない方針なのか、それとも生産をどこが請け負うかを調整中なのか、今後の動向が気になります。
 ボディーを持たないレンズメーカーとしては、勝ち馬に乗れるかどうかが大事な選択です。 E マウントのレンズを出しながら、ツァイスはマイクロ 4/3 が勝ち馬になると踏んでいるのでしょうか?
OK キャンセル 確認 その他