2012/04/27(金)使ってみたいデジカメの機能

 デジタルカメラの黎明期に、カメラ内蔵の画像処理機能といえば、モノクロとセピアくらいしかありませんでした。やっとプリントできる程度の画素数だったので、デジタルズームなんてのも初めはなかったと思います。
 いまはエフェクト機能だけでも使いきれないくらい入っています。高画素化と画像処理エンジンの進化で、黎明期には考えられなかった夢みたいな機能が満載です。

 デジカメに内蔵されているエフェクト機能で作った画は、パソコンの画像処理ソフトでも再現可能です。RAW データから現像して加工すれば、もっといい画が手に入るかもしれません。ただ面倒なのと、それなりの技術が要るだけの話です。カメラ側の処理機能に興味のない人もいるでしょう。
 動画機能は要らない、なんて言っているくらいだから、私もその口ですが、使ってみたい機能がいくつかあります。

 ノイズリダクションやダイナミックレンジを広げるために複数のカットを合成する技法は、後処理だと手間が大変です。作品志向の撮影はともかく、記録写真程度ならカメラの自動機能に任せたほうが得策です。とくに夜景の撮影には重宝しそうです。個人的にはデジカメは記録用だから、使わない手はないですね。

 エフェクト機能で面白いと思ったのは、「ミニチュア」くらいです。それ以外は、その場でネチネチやるよりも後処理のほうが、好き勝手にできてよさそうです。
 画像処理技術を使った新しいデジタルズーム機能は、実際に使ってみないとわかりませんね。大口径の単焦点レンズが、自由に2倍ズームみたいに使えるなら、実用性はありそうです。ここまで高画素になると、常に最大画素数で記録する必要はないと思います。

 デジタルズームが活きるのは、望遠効果よりもマクロ撮影です。マクロ写真を大伸ばしすることは、まずないでしょう。サクランボが桃みたいな大きさになっては不自然です。プリント出力しても 2L か、せいぜい A4 サイズまでですね。

 デジタル写真は RAW モードでの撮影が基本、という考え方があります。異論を差し挟むつもりはありませんが、手軽に記録写真が撮れるのもデジタルカメラの特徴のひとつです。使い方は人それぞれ、ケースバイケースと考えてよろしいのでは?

2012/04/26(木)進化する画像処理機能

 「全画素超解像」とかいうのに興味が湧いてきて、ソニーのα57 のカタログをもらってきました。女の子の笑顔に「こども撮り一眼」というキャッチコピーが、手にするのを一瞬ためらわせます。どうやら、我々が買うカメラではないようです。
 余談ですが、表紙の女の子の瞳に映り込んでいるスタジオ照明のハイライトは、レタッチでボカしておいたほうがいいと思いますがねぇ。(夢がなくなります)

 最初の特長は、「最高約 12 コマ/秒のテレコン高速連写」ときました。テレコン?連写?… 画素数を 8.4M か 4M に落として画面中央を拡大し、高速連写記録する機能です。
 スマートテレコンと連写機能を組み合わせたわけです。運動会やスポーツの撮影に威力を発揮しそうです。

 「解像感を保つ全画素超解像ズーム」というのが2番目にきていました。約2倍までズームアップが可能だそうです。ファミリー向けとはいえ一眼レフだから、画質優先で2倍程度に抑えたんでしょうね。マクロ撮影ではなく、望遠効果を訴求するサンプル写真でした。

 お次は「オートポートレートフレーミング」機能です。顔情報を読取り、プロのような印象的な構図で自動的にトリミングしてくれる機能です。要するに「日の丸構図」じゃない写真ですね。ここにも「全画素超解像」技術が使われています。
 勝手に構図を変えられては困る場合もあるから、オリジナル画像も保存されます。(ご安心を!)

 随所にスマートズームと全画素超解像技術が使われています。超解像のほうはかなり重い処理をしているのか、スイングパノラマや静止画連写、動画撮影時には無効です。もちろん RAW モードでは使えません。
 ファミリー層にこの機能がどう評価されるか、結果が気になります。セットズーム以外に交換レンズを購入する人は少ないそうです。望遠ズームを買わずに済んだと、喜ぶ人がいるかもしれません。それも「評価」のうちでしょうね。

2012/04/25(水)画質が落ちないデジタルズーム

 ある程度知識のある人の間では、デジタルズームは本当のズームではないとの認識が定着しています。デジタルズームを軽視するメーカーがある一方で、その利点を活用しようというメーカーもあります。前者はオリンパス、後者はソニーと見受けます。

 撮像素子の中心部をただトリミングして拡大する方式は、画質を落とすだけでズームした意味がないのは事実です。被写体が大きくなるぶん、画像が甘くなります。
 そこで、画素数を落として撮影しているときは、トリミングして拡大するゆとりがあると考えたのが、スマートズームです。単純にデジタルズームで拡大するのと違い、設定した画素数を超えない範囲でトリミングするので画質が落ちません。ただし、最大画素数に設定しているときは、スマートズームの機能は使えないことになります。

 画像処理で画質の低下を抑えれば、スマートズームよりもトリミングできるゆとりが増やせます。プレシジョンデジタルズームという方式です。(いずれもソニーの呼称)
 それをさらに進化させたのが「全画素超解像」技術です。最大画素数でデジタルズームをかけても画質の劣化が少ないとされています。(ほんまかいな)

 画像補完技術の一種のようですが、詳しい説明がないので、どういう原理でそうなるのかは知りません。詳しく聞いたところで、理解できないかもしれませんが・・・
 レンズ一体型のコンデジには既に使われていて、サンプル画像も散見されます。目にした範囲では、同画質とまではいかないようで、予想したほど落ちてない、といったレベルです。

 今月発売の一眼レフ α57 には、この機能が搭載されているそうです。一眼レフでデジタルズームを売り文句にするとは、かなりの自信があるんでしょうね。
 早くも NEX の次期モデルが噂されていますが、この機能を載せるつもりでしょうか? レンズの利用範囲が広がれば、交換レンズが少ないという不満の声が少しは和らぐかもしれません。
OK キャンセル 確認 その他