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2012年10月11日の記事

2012/10/11(木)意欲的なネオ一眼 X-S1

 コンデジ並の撮像センサーなのに、高画素と高ズーム比をウリにしているネオ一眼は、レンズ設計に無理があることもあって、写りはパッとない機種が多いみたいです。とくに広角側はオマケ程度に考えておいたほうが無難です。海外向けに価格を抑えなければならないのも画質的にさえない一因です。

 そんな中で、FUJIFIM X-S1 は意欲的なカメラです。X シリーズの X10 といえば、誰しも高画質のコンデジとの認識があると思います。それと同じ 2/3 インチ EXR CMOS センサーをベースにしたネオ一眼タイプが X-S1 です。
 基本ベースが同じなら、光学 26 倍ズームの X-S1 よりも光学4倍ズームの X10 のほうが、無理がないぶん写りがよくて当然です。常用カメラとしては X10 のほうが向いているでしょう。ここで取り上げたのは、あくまで「ネオ一眼の中では」という意味です。

 コストを抑えるために低画素の取って付けたような EVF が多い中で、144 万ドット・視野率 100% ファインダーは立派です。センサーサイズが大きいにもかかわらず、画素数は 1200 万画素に抑えられていて、高感度特性も期待できます。
 ちなみに同社の FinePix SL300 は、1/2.3 インチ、1400 万画素、光学 30 倍ズーム、EVF 20 万ドット(視野率 97%)と、他社機と似たようなスペックです。比べてみれば X-S1 が、高画素・高倍率だけがウリの月並みなネオ一眼と一線を画しているのがわかります。

 同社には、X マウントのレンズ交換式ミラーレス機 X-Pro1 と X-E1 がありますが、どちらも高級機に属するカメラです。その下のクラスとしてレンズ一体型の X10 と X-S1 を位置づけているようです。
 デジタル一眼レフを持たないメーカーだから、こうした意欲的なネオ一眼が出せたのかもしれません。ニコンやキヤノンでは政策的にできない芸当です。
 24mm から 600mm 超までをカバーし、高感度に強く写りがいいレンズ一体型カメラがあれば、普及型の一眼レフは出番がなくなります。自分で自分の首を絞めるようなことはしないでしょう。
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