2018/08/25(土)久々のデスクトップ PC 自作

 我が家の IT 環境を見直す中で、4K モニターを購入する前に PC 関連を整えるのが先だと思い立ちました。いまあるデスクトップにグラボを追加するか、それとも中身をごっそり入れ替えるか、はたまた新規に別の PC を導入するか…

 いろいろ考えた結果、新しく1台組むことに決めました。置き場所の関係で ATX や Micro ATX ではなく、Mini-ITX のケースを使います。予算の関係もあり RAIJINTEC の METIS PLUS にしました。高さは標準的な ATX ケースの約半分、奥行きは約3分の2で、幅は ATX とほぼ同じです。このケースは ATX 電源が使えるのがウリですが、アダプターをかまして 300W の SFX 電源にし、内部の空間を広くとりました。

 CPU をどうするか迷いました。なるべく低予算で済ませたい反面、どうせ新しく組むならそこそこの性能のマシンにしたい願望もあります。容積的には ATX の3分の1とはいえ、れっきとしたデスクトップ機です。性能とコスパを考慮し、Intel Core i5 8400 にしました。TDP 65W だから、余程の重たい使い方をしなければ 100W を超えることはないでしょう。

 パソコンのパーツ(とくに CPU)は、日進月歩で性能が上がります。とりあえず Pentium G5400 あたりにしておいて、後で高性能 CPU に替える手もありました。しかし、この LGA1151 ソケットは、名前は同じでも前の世代との互換性がありません。しかも次の世代は別の規格のソケットになると予想されています。短期間に入れ替えたのではかえって高いものにつきます。

 今回のコンセプトは、後からパーツを追加したり交換したりしないで、初めから完成品に近い状態にすることです。Mini-ITX のマザボは拡張性がほとんどないこともあります。選んだパーツは、DDR4-2666-8GB 2枚、M.2 SSD-250GB、HDD 5400rpm 4TB といったところ。メモリの相場が高いのが痛いところですが、後から増設なんてことはやめました。スロットは2つしかないので 16GB で満杯です。

 マザボ直付けの M.2 SSD は速いですね。OS の読み込みはこちらからにして、データの保存は 4TB の HDD のほうにします。HDD はもちろん 3.5 インチ。回転数は 5400rpm 。安定性が第一で、2.5 インチや 7200rpm は対象外です。RAID 構成にしたければ 3.5 インチが増設可能です。無理して小さなケースにしなかったのは正解でした。

 マザーボードの選定基準のひとつは、ディスプレーとの接続端子の規格です。4K モニターにするために組むのだから、HDMI 2.0 とディスプレイポートは必須です。HDMI は意外と 1.4 だったりします。きちんとチェックしないといけません。Coffee Lake-S の CPU に搭載されているグラフィック機能は、マザボによっては3画面まで対応しています。モニターが3台という使い方はしないまでも、4K で 60Hz 出力が2系統確保されているかは大事なチェックポイントです。

 すべて新しく用意したパーツを使って、掛かった費用は OS 別で 87,255 円でした。OS はどうしたかって? それは次回に…

2018/08/21(火)小口の金地金の売買には手数料が

 日本経済崩壊で紙のお金(日本銀行券)の価値が暴落したとき、それに代わるのは金(きん)ではないか?という話を前回しました。ジブリのアニメでカオナシが手からパラパラと撒いていた小粒の金塊がよさげです。金の延べ棒じゃ使い道が限られるからねぇ。

 金地金は 5g からあるそうです。ところが、小口のものには売買のたびに手数料が掛かります。ちなみに 5g の場合は、買うときに 4,000 円以上、それを売るときにも 2,000 円以上の手数料が必要です。現在の相場で2万数千円のものに合計6千数百円は、ちょっと重たい気がします。売買の手数料が掛からないのは 500g 以上からだとか…

 2百数十万円の金の延べ板となると、資産として仕舞っておくのが主な目的となります。ところが 200 万円以上の金の売買は、税務署に届け出義務があるんだそうです。無記名で買うことは国内ではまず不可能です。個人同士の闇取引なら話は別ですが、数百万円単位の売買だからリスクは避けたいところです。では、どのサイズの地金を買ったらよいのでしょうか?

 事情に詳しい人の話では、100g の地金が使い勝手がいいと言います。現在の相場で約 50 万円。年間2個までは贈与しても非課税です。200g だと、金の相場が上がった時に非課税枠の 110 万円を超えてしまいます。500g 未満 100g までの購入手数料は1万数千円で、5g を4個買った時とほぼ同じです。

 昔、金の相場がまだ安いころに手に入れた人は 1kg の延べ板で持ってるケースが多いみたいです。それを加工して 100g に小分けする商売があります。掛かる費用は約 15 万円ほど。1kg の売買には手数料が要らないから、正規ルートで 100g のものに買い直しても費用はそれほど違いません。一旦売却したときに税務署に報告がいくのを嫌う人が多いんでしょうね。

 金の地金を扱う業者には「上様伝票」というのがあって、小口の地金は無記名で取引するのが慣例のようです。領収書の宛名も「上様」です。こつこつお金を貯めてある程度の金額になったら、50g か 100g の金でも買いますかね。銀行の定期預金にしておくよりは懸命な選択だと思います。

 飾り気のない金の指輪でもよさそうな気がします。甲丸とか「カマボコ」とかいうやつです。国内で流通しているのは純金(24 金)ではなく 18 金が多いようです。重さが軽い割に加工費が高いので、貯蓄型資産としては割高です。金の指輪は一般的に認知度が高く、金地金よりもなじみがあるので、いざというときの支払いや物々交換には有利かもしれませんが…

 このところ貴金属の買取業者が増えました。宝石は砂上の楼閣みたいなもので評価はピンキリですが、貴金属は相場がはっきりしていて、極端な査定はないのが普通です。熔解したときの地金の相場と加工賃、売買手数料で値段が決まります。鋳つぶさずにそのままの形で流通させれば、加工賃と手数料がまるまる儲けになります。おいしい商売みたいです。

2018/08/16(木)円大暴落への備えはやはり金か?

 久しぶりに「超人」先生の家におじゃましました。今年は猛暑のせいか、はたまた連作障害か、ゴーヤが不出来で届ける機会がなかったのですが、小ぶりで色が変わりかけでもいいというので持参しました。手土産というよりは惨状報告みたいなもんですね。

 国の借金をお札を刷ってる日銀が買い占めているようでは、いずれ経済が崩壊するかもしれません。第二次世界大戦で国債が紙切れになったのは、まだ 70 年ちょっと前のことです。明治維新で藩札が紙切れになったのが 150 年ほど前だから、そろそろ第三の崩壊が来てもおかしくない時期です。地震じゃないけど、経済危機や大恐慌は繰り返されてきたからねぇ。

 そんな話をしていたら、それと全く同じことを奥さんが言っていたそうです。どこかの新聞かテレビ番組で特集でもやってたんでしょうね。アベノミクスとやら現政権の経済政策に警鐘を鳴らす学者やメディアが少ないのは、前々からおかしいと感じていました。多くの経済学者は、事が起きてから「そらみろ」的な態度をとるものです。メディアに至っては付和雷同の権化です。

 では、その時に備えて資産をどう分散させたらよいのか、奥さんも加わって意見が百出です。円のほかにドルを持つか。でもトランプの一言でドルも暴落しないとは言えません。ユーロは抜け出す国が出てきて危なそうだし、ほかの通貨も世界的な恐慌には耐えられそうなのはありません。国(中央銀行)が発行する紙幣は、所詮は紙の証券と同じです。(仮想通貨に至っては紙ですらない)

 奥さんは、小銭(早い話が金属製のコイン)を貯めているそうです。確かに鋳つぶせば金属のインゴッドになります。現時点で額面に近いのは、アルミ製の一円玉ですが、では一円玉を何個集めれば経済危機に対処できるのでしょうか。台所の鍋釜のほうが手っ取り早い気がしますが…。(アルミの寸胴鍋に一円玉を一杯貯めるか)

 なんだかんだで、最終的に金(きん)だ!という結論に達しました。金に刻印したり、コインなどに加工したりしている国や企業はありますが、金そのものを独占的に管理している国や企業はありません。その点が、一部のシンジケートが管理しているダイヤモンドなどと決定的に違うところです。

 金と言うと延べ棒やコインを思い浮かべますが、少額の支払いには不向きです。千と千尋の神隠しでカオナシがパラパラと撒いていた、あの粒金くらいのが巾着にいっぱいあるのがよさげです。市場に流通している現物の金商品は、5g からあるそうです。今日の相場で言うと2万円ちょっとですか。日本経済が崩壊したときには万札は紙切れ同然だろうから、この 5g は貴重で重いはずです。

 金の相場が安い時に買っておくか、という話になりました。少しでも安く買いたいし、同じ金額なら少しでも多く持ちたい気持ちはわかります。でも、いま手持ちの日本円が紙くず同然になるとしたら、相場がいくら?というレベルの話ではない気がしますがねぇ。

 問題は、相場以前に金を買うお金がないことなんだわね。千坪の屋敷に住んでいても、税金に追われて手持ちの資金はほとんどないんだとか。土地がお金を生む時代じゃないみたいです。
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