2009/02/18(水)写したその場で写真をセレクト
街の写真館は、ブローニー1本を(プルーフ仕上げといって)六切の印画紙にベタ焼き状にしたものを使っていました。フィルムで撮影する以上は、後日来店してもらうしか方法がありません。
なかには現像済のネガをフォトビデオ装置にかけて、テレビ画面で見せているところもありましたが、原板にキズがつきやすいのが難点でした。
子供写真館の多くはフィルムの時代でも、その場でプレゼンできる方法を採用していました。
フィルムを詰めたカメラとビデオカメラを連動させて、シャッターを押した瞬間のビデオ静止画を記録する方法です。カメラが違うから光軸はズレますが、シャッターチャンスは同じです。目つぶりなどのNGは確認できました。
子供写真館は、安い基本撮影料で客寄せして、プリントで稼ぐシステムになっています。鉄は熱いうちに打て・・じゃないけど、撮影直後のテンションが高いときに注文をとるのが、売上アップの秘訣です。
撮影時には、両親のほかに祖父母が一緒のケースがあります。ジジババは大事なスポンサーだから、その場でプレゼンしセレクトさせれば、焼増しが期待できます。
一旦家に帰ってから・・というやり方では、いまの子供写真館の売上はできないでしょうね。冷静になって考える余裕を与えれば、財布の紐は固くなります。
写真のデジタル化は、子供写真館にとっては追い風です。
フィルムで多ショットはコストが掛かりますが、デジタルなら掛かりません。実際にプリントするのと同じ画像をその場でプレゼンすることができます。
いまだにフィルムでの撮影にこだわっている写真館との格差は、ますます広がっています。