2009/02/23(月)デジカメの有線LAN

 設備費2000万円(自称)の写真スタジオが有線LANを採用したのは、当時のデジタル一眼レフに無線LANの機能がなかったからのようです。
 セキュリティー上は安心ですが、カメラのそばにいつもパソコンが張り付いているのは邪魔で不便です。

 デジタル一眼レフから、IEEE1394やUSB2を使って直接パソコンにデータを送るのは、コマーシャルスタジオでよく使われた方法です。
 パソコンの大容量ハードディスクに、撮影時のデータを直接保存するのが目的でした。コマスタのショット数は半端じゃないから、カメラ内蔵のメモリではすぐに一杯になってしまいます。

 画像データの転送は、カメラに負荷が掛かります。内蔵メモリに書き込みながら、外部のパソコンに同時にデータを転送するのは無理があるので、どちらか一方を選ぶことになります。
 コマスタでの商品撮影と違って、お客が被写体の記念撮影では、パソコンに直接データを転送するのは不安があります。カメラとパソコンをつなぐコードが邪魔だし、接点が脆弱だからです。カメラマンは、絶えずパソコンのモニターをチェックして、確実に写っていることを確認しながら撮影しないといけません。

 デジタルカメラは、プレゼン用のパソコンと直接LANコードでつなぐようにはなっていないので、IEEE1394やUSB2で画像データを送ったパソコンを経由してLAN接続します。
 撮影後に画像データを読み込ませる時間は短縮できますが、カメラマン以外に撮影時には常時ひとり、プレゼン用のパソコンに張り付いている必要があります。データを吸い上げて、NGのカットを事前に外すためです。
 効率がいいようにみえて、実際にはコスト高ですね。

 メモリからパソコンへのデータ転送は、高画素化で時間が掛かるようになりました。それでもプレゼンの仕方を工夫すれば、苦にならない程度です。仕上りメニューの説明をしている間に読み込ませるとか・・・
 原始的かもしれませんが、メモリを持って移動するのが一番確実で簡単な方法ですね。
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