2009/09/25(金)写真を使ったクラフト

 スクラップブッキングが日本で普及しなかったのは、写真を切り刻むことに抵抗感があるのもひとつの要因だと思います。きちんと整理されたアルバムをこたつで広げて見るのが、日本の写真文化です。

 こうした伝統的な写真に対する考え方は、若い世代を中心に徐々に変わりつつあります。写真をデコレーションする発想は、プリクラが大きな影響を与えたようです。
 顔のまわりに花のイラストを散りばめたり、文字を合成したりするのが流行します。シールという仕上り体裁も遊び心に火をつけた要素でしょう。
 一時ほどのフィーバーはもうありませんが、いまでも根強い人気があります。

 写真からバッジを作ったり、キーホルダーにしたりと、いろんなグッズが開発されました。やはり、大人よりも子供が先に興味を示しました。製作加工する機械が安かったこともあり、街の写真屋や写真館でも設備するところが現われました。
 日本人は飽きやすいから、儲かるとこまでいったかどうかは知りませんが・・・

 数年前に、スクラップブッキングの紹介に力を入れていたノーリツ鋼機は、日本での普及は難しいと見たのか、最近ではほとんど目にしません。その代わり、クラフト関係のデザイナーの作品をウェブサイトで紹介しています。
 写真を楽しむノウハウを提供し、写真文化を育てていこうという姿勢は評価します。残念なのは、紙に焼く習慣が廃れつつあることです。クラフトを通じて、写真を飾って楽しむ人が増えるといいのですが・・・

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