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2009年09月17日の記事

2009/09/17(木)海外の白黒印画紙

 世界のトップメーカー Kodak は、すでにモノクロ印画紙の生産を打ち切っています。モノクロフィルムを供給しているのに、ずいぶん早い撤退でした。

 フィルムはコダックでも印画紙は他社・・というのが普通で、シェアが低かったからだと思います。「酸化セリウム」の先生も、「コダックの印画紙は使ってないから影響ない」とか言ってました。
 私もコダックの白黒印画紙は使ったことがありません。パナルアを試してみようと思いましたが、結局使わずじまいです。

 日本で馴染みの深い輸入印画紙は、イルフォードです。一時、会社再生法を申請するところまで業績が悪化しましたが、現在でも入手可能です。(イルフォード製品の扱いは、2008年7月16日のブログを参照)
 フィルターで諧調を調節できるマルチグレードタイプで、RCペーパーとバライタ紙が供給されています。1種類の印画紙で諧調が変えられるのは、号数別に揃える必要がないから便利です。

 もうひとつの名門、ドイツのアグファは、アグファ・ゲバルトから写真事業を引継いだアグファ・フォト社が会社を清算したため、2005年に一旦製造中止となりました。
 その後、ドイツのMACO社がアグファブランドの感光材料を復活させました。MACO(マコ)社は、モノクロ写真材料の老舗メーカーで、Rollei ブランドのフィルムは、ここが製造しているみたいです。

 アグファブランドを拝借したのではなく、旧アグファの工場で製造した原反をマコ社で裁断加工して供給しているとか・・・
 ヨーロッパには、こうしたモノクロ写真一筋の老舗メーカーが、何社もあります。日本では、フォルテ(ハンガリー)、ベルゲール(フランス)、フォマ(チェコ)などの製品が輸入されています。

 マコ社としては、アグファの灯を消すのは忍びなかったんでしょうね。
「マコ、甘えてばかりでごめんね」・・・青山和子の歌が聞こえてきそうです。(今回も古かった!) 
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