2009/09/02(水)一眼レフのデザイン
コスト的な問題があったからだと思います。初期のデジイチは、海のものとも山のものともつかない存在でした。135フルサイズよりも小さい撮像板を採用しながら、ボディーはフルサイズのままというのは、販売台数が見込めないという事情があったからでしょう。
時代は変わって、デジタル一眼レフは全盛期の様相を呈しています。そろそろ135SLRとは違うデザインのモデルが登場してもいいように思います。
理由のひとつは動画対応です。135SLRのデザインのままでは、動画の撮影には不向きです。三脚に据えないと使い物にならないのでは、せっかくの新機能が生きません。
フォーマットサイズがAPSや135ハーフのカメラには、独創的なデザインのものがありました。ミノルタの VECTIS-S や京セラの SAMRAI です。
SAMRAI シリーズは、レンズ交換ができない一眼レフです。ビデオカメラみたいなスタイルでした。ハーフサイズは 24x18mmですが、SAMRAI は 135シネサイズ(24x17mm)です。35mm映画フィルムと同じで、フィルムは縦送りでした
縦送りということは、横位置画面が基本です。ハーフ判の OLYMPUS PEN-F が背負っていた、縦位置が基本という「欠点」をうまくクリアしていました。ハーフ判が主流にならなかったのは、画質が落ちることのほかに、縦位置が基本になっていたことだといわれています。
VECTIS-S シリーズは、レンズ交換式のAPS一眼レフです。独自マウントを採用していて、交換レンズは専用でした。ペンタプリズムの出っ張りがないスマートなデザインで、小型軽量が特徴です。
APSフォーマットでこれだけ小さくまとまるのなら、APSCサイズのデジイチでもできそうに思えますが、難しいのでしょうか?
動画機能を活かすなら、フィルム時代の交換レンズと互換性を持たせることに拘る必要はないように思いますが・・・