2009/04/05(日)カメラショーの行方
主催者側発表はアテにならない・・というコメントも寄せられていますが・・・
PIEは、ここ数年はカメラ映像機器工業会(CIPA)、日本写真映像用品工業会、写真感光材料工業会、日本カラーラボ協会の4団体が共同で主催していました。どうやら次回からは、この体制が崩れそうです。
CIPAが抜ける・・という話が出ているようで、脱写真業界が一層進みそうな雰囲気です。
「カメラショー」と「写真用品ショー」は、昔は別々に開催されていました。カメラと写真用品で、工業会が違うからです。別に「ラボショー」がありました。(プロ向けのIPPFや写真スタジオフェアもありますが・・・)
銀塩写真の衰退で、好調のデジタルカメラに相乗りして、共同主催する形になりましたが、それも終わろうとしています。写真用品ショーやラボショーを単独で開催する力は、もうないでしょうね。
CIPAの予測では、2009年のカメラの世界出荷台数は、前年比0.7%のマイナス成長となっています。景気が回復しても向こう3年間の成長率は、3%に届かないとか・・・
かなり厳しい予測ですが、自動車や他の産業に比べれば、堅調と言えなくもありません。何割もダウンしている産業があるなかで、比較的安定しているほうだと思います。
それでも、「もう写真業界の面倒は見ていられない」ということでしょうね。今月中にCIPAの新しいイベント企画の内容が発表されるとの予測です。
各業界団体の思惑が違うので、再度の相乗りは難しいかもしれません。CIPAに従属する形で決着する可能性がないわけではありませんが・・・
自動車業界では、シカゴのショーで大手メーカーが参加を見送ったり、F1から撤退したりする動きが出ましたが、カメラ業界では大手メーカーがショーから撤退するということはないと思います。
写真用品メーカーがどうするか・・ですね。