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2009年04月11日の記事

2009/04/11(土)デジカメで立体写真

 人間の目が物を立体的に捉えることができるのは、目が2つあるからです。もちろん片目だけでもコツさえつかめば立体視することは可能ですが、両目には及びません。

 フィルム時代から、立体写真を撮るステレオカメラがあります。2つのレンズで左右に分かれた画像を撮り、専用のビューアーで見ると立体的に見える・・というものです。
 ステレオカメラと立体ビューアーをコレクションしているひとがいました。亡くなったあとで、コレクションは散逸してしまったようですが、3D画像に対する興味と憧れは、廃れることはないと思います。

 先月催されたPIEで、FUJIFILMからデジタル式のステレオカメラが発表されました。まだ試作段階ですが、テスト機で実際に撮影した立体写真が展示されていたそうです。
 専用ビューアーを使わなくても、プリント自体が立体写真になっているというから、一部の好事家だけでなく広く普及する可能性があります。

 発表された内容では、プリントのみならず、モニターで立体画像を見ることができるとか・・・
 この技術を使えば、写真に限らず動画も立体的に見られることになります。アナログ時代では考えられなかったことが、デジタル時代には次々と実現していきます。しかも、大掛かりな業務用途ではなく、個人が楽しめるレベルで・・・

 特殊なビューアーを使わない・・ということは、写真集の1頁としても利用できそうです。PIEでは、3Dプリントの冊子ファイルが展示されていました。
 厚みや加工技術の問題があって、すぐに写真集には利用できないかもしれませんが、表紙やその裏側に貼り込むことはできそうです。

 同社では、業務用の3Dシステムも開発中で、サンプルのなかにウェディングドレス姿の立体写真も展示されていました。ブライダルフォトもこれからのトレンドは、3Dとなるのでしょうか?
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