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2009年04月10日の記事

2009/04/10(金)デジカメの新機能

 出始めのころは、連射機能が劣っていたデジタルカメラですが、ここへきて高速化が進んでいます。
 メカニカルシャッターには限界があり、民生機では秒間数コマ程度です。デジカメは、電気的に画像を取り出すことができるから、データの処理速度を上げれば、秒間数十から数千コマを抽出することができます。

 この機能を使って、デジカメの弱点だったダイナミックレンジの狭さをカバーする方法を開発中だといいます。
 ハイライト基準の画像と、シャドー基準の画像を一瞬のうちに取り出して、合成しようという試みです。何ミリセコンドの時差なら、同時画像と同じです。

 フィルム時代には、露出計でハイライト側とシャドー側を測って、露出を決めていました。それを露光時にやってしまおうというのは画期的な試みです。
 ダイナミックレンジを広げるのと、メリハリの利いたコントラストのある画像を得るのとは、二律背反の側面があります。画像処理ソフトの出来次第でしょうね。
 カメラで合成画像を作るのと、RAWデータを現像ソフトで加工するのとどちらがいいか? 出来上がりが楽しみです。

 瞬時に複数の画像を抽出して合成すれば、ほかにもいろいろできそうです。
 ストロボ光の届く近景と、背景の色温度を別々に補正して、ナチュラルな発色を得ることも可能です。フィルム時代には、多重露光でしかできなかった複数の光源補正が、瞬時にできたらすごいですね。

 ピントの位置を連続的に変えてパンフォーカスにするのは、機械的な要素がからむので、瞬時というわけにはいかないかもしれません。フォーカシングのスピードが上がれば、夢ではないと思いますが、ボケた画像部分をどう処理するか・・問題は多そうです。
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