2012/11/25(日)縁のなかったズームニッコール
自分で 24mm F2.8 と 105mm F2.8 を買い増して、4本体制で写真を撮っていました。35mm を追加すれば一応ラインナップが揃いますが、とうとう買わずじまいでした。
先輩に借りていた F を返したあと、55mm マクロと 200mm を自前で揃え、GN 45mm F2.8 と 20mm F3.5 を中古で手に入れました。あとは35mm があればなぁ・・という話をしていたら、知り合いの写真館の御曹司が「これあげるわ」とレンズをくれました。古い 35mm F1.4 です。
ヘリコイドが磨り減って銀色のダイカストの地が見えていました。Ai 改造されてないところをみると、もう使っていないようです。ありがたく頂戴しました。それまでに布パラとか玄光社のテクニック本とか、いろいろあげたお礼ですかね。
その後、ツァイスのレンズが使いたくてヤシカから発売された CONTAX を追加しました。こちらもすべて単焦点レンズです。当時のズームレンズは、高い・重い・暗いの三拍子が揃っていて、写りもパッとしませんでした。ズームはお金持ちの素人が持つレンズ、といった認識でした。
そんな感覚だったので、ズームは1本も買いませんでした。コストダウンが進み、そのうちキットレンズが単焦点の標準レンズから普及型の標準ズームに替わっていきます。お金持ちでなくても買えるようになりましたが、相変わらず素人が使うレンズだと思ってバカにしていました。
考えが変わったのは、一眼レフが AF 化されてからです。ピント合わせは苦になりませんでしたが、スナップ撮影には便利です。オートフォーカスの機動性を活かすにはズームレンズが有効です。
α9000 にモードラとズームをつけて、2台体制で使っていました。レンズは AF28-85mm と AF80-200mm F2.8 です。いちいちレンズ交換をしていては、せっかくの機動性を損なうからです。
じっくり構えて撮るときは、CONTAX に単焦点です。この時点で、結納返しでもらった Nikon F2 は「記念品」としてお蔵入りになりました。ズームニッコールは、とうとう買わずじまいです。