2012/11/08(木)フルサイズ機のクロップ機能
高級機のカタログは豪華ですね。α 99 と D800/E はどちらも 36 ページ立ての立派なものでした。D800 のほうが分厚く見えるのは、紙の厚みがあるからです。メーカーのリキが入っているのがよくわかります。
ページ数が多いと言っても、最初のほうは作例見本を兼ねたイメージ写真です。α 99 が 12 ページ、D800 が8ページを充てています。それぞれの特徴がよく出ている写真です。
訴求したい内容はもれなく網羅されていますが、あまり触れたくない点は、さらりとかわしています。とくに気になったのはクロップ機能の扱いです。D800/E のカタログでは、動画機能のページで紹介しています。NIKKOR レンズのページでは、APSC フォーマットの DX 機ユーザーを意識した記述は見当たりませんでした。
3630 万画素もあればクロップしても十分な画素数が得られるのに、光学式ファインダーが連動しないのはマイナス要因だと考えているからかでしょうか? フルサイズ機には FX 用レンズを使うのが当然とのメーカー姿勢もあるとは思いますが・・・
α 99 のほうは、EVF なので、クロップしたときにファインダー全面に画像が表示されます。言い回しは「フルサイズ対応レンズと同様のフレーミングが可能」となっていました。フレーミングは同様でも、記録できる画素数は半分以下になります。下のほうに小さい字で注釈が入れてありました。
フルサイズで 2430 万画素だと、APSC フォーマットで記録したときに 1000 万画素程度に落ちてしまいます。EVF の特長を訴求できる点なのに大きく扱わないのは、こうした事情がありそうです。
かといって、APSC 用の DT レンズを加えないと、交換レンズのラインナップが貧相に見えます。痛し痒しといったところです。ニコンと違って APSC 用のレンズをフルサイズで記録する切り替え機能はないみたいです。ユーザーからの強い要望があれば、将来的にファームアップで対応する可能性はあるかも?