2009/04/28(火)三脚の使い方
2007年版まではなかった三脚の基本的な説明が、4ページも載っています。
いい写真を撮るためには、三脚とカメラはセットだと考えるのが必要だと訴えています。「重い、太い、低いが基本」というのを覚えておこう・・と言います。三脚の基礎知識をわかりやすく解説しています。
メーカーがこうした記事をカタログに載せたのは、販売窓口が家電量販店にシフトしたことと関係がありそうです。
撮影機材の知識に乏しい販売員が増えるなかで、三脚の正しい使い方と選定基準をユーザーに直接訴えようという意図が見てとれます。
登場人物(モデル)が喜多郎風のオッサンというのは、ちょっといただけません。いかにもコマスタのカメラマンという風貌です。
三脚の説明というと、かつてスリックのお抱えだった「伝道師」の先生が頭に浮かびます。ベルボンの発想も似たり寄ったりですね。
一般ユーザーを対象にするのなら、トレッカースタイルの女性を起用したほうがいいように思います。上高地に行くと、大正池のほとりにズラリとカーボン三脚が並んだ光景を目にするはずです。その多くが女性のアマチュアカメラマンです。
メーカーが一番売りたいカーボン三脚の購買層を狙うのなら、ネイチャー派のアマチュア・・しかも女性でしょう。男性が見たら、女に負けてたまるか!と思うだろうし・・・
カタログ最後の裏表紙には、各機種とカメラの適合表が載っています。「コンパクトカメラ・デジタルカメラ」と「ビデオカメラ」が、離れた位置で別の項目に分かれています。
デジカメの動画対応を三脚普及のチャンスと捉えた形になっていないようです。社内的には、そろそろそういう声が出ているだろうから、次のカタログがどう変わるか興味があります。
動画対応デジカメを狙った新製品が出ないことには、話になりませんが・・・