光学式ファインダー(OVF)の一眼レフが姿を消し、電子式ファインダー(EVF)のミラーレス機に替わるだろうと予測しました。一眼レフとして残る可能性があるのは、フルサイズよりも APSC 機というのも、世間一般の見方とは逆の予測です。
実際にどうなるかはわかりませんが、あながち突飛な発想ではないと思います。光学式は極致に到達しましたが、電子式はまだこれから進化の途上です。
デジタル時代になっても、一眼レフがフィルム時代の影を引きずっているのは、APSC フォーマットにフルサイズと同じマウント規格を採用したからだと思います。フランジバックも開口径もオーバースペックです。互換性を望むユーザーの声に便乗して、安易な選択をしたツケがいま回ってきた形です。
一方、デジタル時代の新しい規格として登場したフォーサーズ(4/3 インチ)は、光学式ファインダーの一眼レフに拘ったために、APSC と同様にオーバースペックとなりました。一般消費者の支持を得たのは、OVF を捨て、マイクロ 4/3 規格で小型軽量化を実現してからです。
それでもまだ大きいとの指摘があります。フォーマットがフルサイズの 1/4 しかない割には大きい、ということでしょう。そこを突いたのが Nikon 1 と PENTAX-Q です。m4/3 よりも小さなフォーマットにして、コンパクト化を図りました。
一眼レフと同じ APSC サイズの SONY NEX や FUJIFILM X-1 Pro などは、一眼レフに取って代わる可能性のあるミラーレス機です。以前から提唱していたレンジファインダー機の復権です。
ミラーボックスとペンタプリズムのせいで大きく重たい一眼レフが、ボディーの小さい RF 機を凌駕できたのは、マクロ撮影と望遠撮影に秀でていたからです。それは光学式ファインダーの違いでした。
デジタル時代になって RF 機の復権は、一眼レフのファインダー方式を過去のものにするでしょう。いつの時点かは別の話として、デジタル一眼のファインダーは、ほぼすべて EVF に替わると推測します。
ミラーとペンタプリズムを使った OVF を Wikipedia で調べたら、「フィルム時代の一眼レフに使われた。初期のデジタルカメラには採用されたが、現在は使われていない」・・こんな記述が見つかる時代がいずれ来るかもしれません。