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2008年07月14日の記事

2008/07/14(月)期限切れのネオパンF

 デジタル化になる前の話ですが、期限切れのネオパンFをもらったことがあります。FUJIFILMのモノクロ微粒子フィルムです。なんとブローニーサイズでした。しかも、100本入りの元箱です。

 さすがにブローニーのネオパンFは、100本も要りません。期限切れ大好きの先生に話を持っていったら「ぜひ欲しい」とのこと。案の定です。
 カラーフィルム全盛の時代に、いくらタダでもFのブローニーが欲しいなんていうのは、この先生くらいですからね。早速、冷蔵庫のなかのコレクションに加わりました。

 持ってる武器はすべて使うタイプのこの先生、それからネオパンFと現像液の「格闘」が始まります。
 定番のFUJIスーパープロドールの希釈率を変えて、お気に入りの現像法を見つけたようです。このトーンと超微粒子は他のフィルムでは得られない!と、ご満悦でした。

 アマチュアの写真コンテストの公開審査を頼まれた折に、なかなかいいモノクロプリントを見つけました。同席していたネオパンFの先生も「この写真は実にいい!」と、ご推薦です。
 その場に作者がいたので使用フィルムを尋ねると、ネオパンFだそうです。露出も現像も難しいフィルムですが、よくプリントされていました。

 ネオパンFと聞いては、先生は黙っていられません。それから延々とネオパンFと現像の話が続きます。
 最後に「ところで、そのFは期限切れですか?」と聞いてました。まさか、アマチュアが期限切れのネオパンFを冷蔵庫に飼っているはずはないですよね。

 ネオパンFは、135もブローニーもすでに製造中止です。もし、手元に転がっていたら、間違いなく期限切れですね。
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