2012/08/03(金)独自マウントはまだ増える?

 フィルム全盛時代には「一眼五社」といって、主な一眼レフメーカーが5社ありました。キヤノン・ニコン・ミノルタ・ペンタックス・オリンパスです。このうちオリンパスの OM マウントは姿を消し、現在は 4/3 と m4/3 を採用しています。ミノルタのαシステムは、ソニーが引き継ぎました。

 世界的にみて一眼レフを作れるメーカーは限られます。日本企業以外で名前があがるのは、ライカと中判カメラのハッセルブラッドくらいです。一眼レフのマウントがこれ以上増えることはないと思います。増えるとすればミラーレス機です。
 個人的には、ミラーレス機のマウントの種類はもっと増えると踏んでいます。いまの倍くらいになるかもしれません。理由はフォーマットサイズの多様化です。

 ミラーレス機には二つの側面があると思います。ひとつは一眼レフの小型化、もうひとつはレンズ交換式のコンデジタイプです。両方を兼ね備えたカメラがあれば、マウント規格をこれ以上増やさずに済みますが、それは難しいでしょう。客層が違うからです。

 フィルム時代の古いマウント規格は、ミラーレス化で新しい規格に置き換わると考えられます。しばらくは並存するでしょうが、いずれは統合されるはずです。4/3 も m4/3 に一本化されると予測します。それと同じ流れです。

 レンズ交換ができるコンパクトカメラは、APSC フォーマットではサイズ的に無理があります。レンズが小さくできないからです。その点、PNTAX-Q は面白いところを突きました。 コンデジと同じ 1/2.3 インチの撮像センサーを採用し、小型化を実現しました。でも、まだあの大きさです。もっと小さくしないと、コンデジのユーザーをこれ以上獲得するのは難しいでしょう。
 K マウントに代わる新規格は、まだこれからです。K-01 で様子を見たのは正解でした。光学式ファインダーと位相差 AF に頼らなくても済むようになるまで、じっと我慢の子でもいいのでは?

 ニコンがどこまで我慢できるか、ちょっと興味があります。F マウントは捨てないでしょうが、いつまでもそれだけにしがみついていると、世の中の流れに置いていかれます。X-Pro1 みたいなのをニコンが先に出していたら・・なんてことをふと思うこのごろです。
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