2012/08/02(木)ビデオカメラのマウント

 キヤノンから EOS M が発表されたことで、またひとつカメラマウントの種類が増えました。新しい規格が出るたびに、独自マウントの乱立を嘆く声が上がりますが、企業独自のシステム機器だから仕方のないことだと思います。

 前回指摘したように、市中に累積する膨大な EF レンズを流用できるミラーレス機は、キヤノンからしか供給できないでしょう。完全に電子化された EF レンズは、サードパーティーのマウントアダプターでは絞りが使えないし、電子接点をつけて対応できたとしても AF は動きません。EF レンズが使える新規格のマウントを待ち望んでいたユーザーは多いはずです。
 個人的には、EF レンズは手元にないし、EOS M は購入の対象外です。内臓ストロボがないのは構いませんが、ファインダーがないのは困ります。

 ソニーの E マウントは、ビデオカメラと兼用です。キヤノンもビデオカメラを出しているから、当然考慮しているはずです。いまのところこれについてのアナウンスはないようですが、そのうち動きがあるかもしれません。
 映画用の撮影機や業務用ビデオカメラは、レンズマウントの種類が限られていて、スチールカメラみたいな乱立状態とは違います。フィルム映画の時代は主に PL マウントが使われていました。デジタル化で一時フォーマットサイズが小さくなりましたが、ここへきて 35mm 映画フィルムに近い Super 35mm サイズの登場で、再び脚光を浴びています。

 PL マウントのフランジバックは 52mm と長いので、マウントアダプターをかませれば、ほとんどのミラーレス機で使えます。ソニーの E マウント機も同様です。元の規格が何であれ、PL マウントに変換できればいいわけです。
 どんなレンズがあるか調べてみたら、やたらとバカ高いですね。単焦点レンズが1本数十万円なんてのはザラです。フジノンのズームレンズは1千万円前後します。映画機材はほとんどがレンタルだと聞いてはいましたが、これなら納得です。
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