2012/11/20(火)ニッコールが累計7500万本に
ファインダーは電子化できても撮影用のレンズはアナログ的な光学部品です。撮像センサーは量産効果でコストダウンが期待できますが、レンズはそういうわけにはいかないようです。カメラのパーツの中で最もコストが高いのはレンズでしょう。
光学レンズは日本企業の得意分野です。世界的にみても、あとはドイツくらいです。そのドイツ陣営も組み立ては日本企業に委託しています。日本のメーカーが海外に工場を移すケースもあります。どこで組み立てかより、どこが設計したかだと思います。
「一眼五社」と言われたフィルム時代でも、ニコンは交換レンズの販売比率が他社に比べて高かったそうです。ニッコールブランドを支持するプロやアドアマ層が多かったからでしょう。それでもボディー1台あたりのレンズ本数は、3本ないような話でした。
レンズ交換ができるカメラを購入しながら、交換レンズを買わない層が多かったのは、昔も今も同じですね。単焦点レンズの時代でもそうだったから、ズームレンズ全盛の現在はなおさらです。
絞り値の伝達方法やオートフォーカスの連動機能など、部分的な変更はあったものの、ニコン F マウントの基本的な規格は不変です。7500 万本の類型本数には、F マウント以外にニコワンの交換レンズが含まれているそうですが、F マウントに限定しても 7000 万本以上になるはずです。
ニコンのレンズはニッコールというのが一般的な常識ですが、中には違うブランドのもあります。フィルム時代には、ニコンレンズシリーズ E なんてのもありました。社外生産品です。
今回の累計 7500 万本には、シリーズ E も含まれているのかしら? ニッコールではないけど F マウントだから、ちゃっかり入れているのか、それとも頭のお堅いニコンらしく除外しているのか・・・
メーカーサイトにそれらしい注釈はありませんでした。(どっちでもいいけど)