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2012年04月25日の記事

2012/04/25(水)画質が落ちないデジタルズーム

 ある程度知識のある人の間では、デジタルズームは本当のズームではないとの認識が定着しています。デジタルズームを軽視するメーカーがある一方で、その利点を活用しようというメーカーもあります。前者はオリンパス、後者はソニーと見受けます。

 撮像素子の中心部をただトリミングして拡大する方式は、画質を落とすだけでズームした意味がないのは事実です。被写体が大きくなるぶん、画像が甘くなります。
 そこで、画素数を落として撮影しているときは、トリミングして拡大するゆとりがあると考えたのが、スマートズームです。単純にデジタルズームで拡大するのと違い、設定した画素数を超えない範囲でトリミングするので画質が落ちません。ただし、最大画素数に設定しているときは、スマートズームの機能は使えないことになります。

 画像処理で画質の低下を抑えれば、スマートズームよりもトリミングできるゆとりが増やせます。プレシジョンデジタルズームという方式です。(いずれもソニーの呼称)
 それをさらに進化させたのが「全画素超解像」技術です。最大画素数でデジタルズームをかけても画質の劣化が少ないとされています。(ほんまかいな)

 画像補完技術の一種のようですが、詳しい説明がないので、どういう原理でそうなるのかは知りません。詳しく聞いたところで、理解できないかもしれませんが・・・
 レンズ一体型のコンデジには既に使われていて、サンプル画像も散見されます。目にした範囲では、同画質とまではいかないようで、予想したほど落ちてない、といったレベルです。

 今月発売の一眼レフ α57 には、この機能が搭載されているそうです。一眼レフでデジタルズームを売り文句にするとは、かなりの自信があるんでしょうね。
 早くも NEX の次期モデルが噂されていますが、この機能を載せるつもりでしょうか? レンズの利用範囲が広がれば、交換レンズが少ないという不満の声が少しは和らぐかもしれません。
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